2013年2月28日にカリフォルニア・ロングビーチで開催されたイベント「TEDxWomen」で、「グッチ(GUCCI)」による、世界中の少女と女性の権利を守り、支援するための資金調達と意識の向上を目的としたグローバルキャンペーン「CHIME FOR CHANGE」の設立が発表された。
発起人は、グッチのクリエーティブディレクターを務めるフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)、アーティストのビヨンセ・ノウルズ・カーター(Beyonce Knowles-Carter)、女優のサルマ・ハエック・ピノー(Salma Hayek Pinault)の3人で、それぞれが1児女の母という顔を持つ。
TED当日はサルマ・ハエックが代表して登壇し、ビヨンセの音楽とともに自身がナレーションを担当したショートフィルム10作品を通じて、「CHIME FOR CHANGE」の発足を表明した。
同キャンペーンは、世界中の少女や女性の生活向上を唯一の目的として立ち上げられた初めてのクラウド ファンディング プラットフォームであるカタパルト(Catapult)をパートナーに迎え、世界中の人々に少女および女性を支援するプロジェクトのサポートを呼びかけていく。
「私たちは少女及び女性のエンパワーメントの歴史において、重要なときを迎えている。今こそ、少女や女性たちが自らの可能性を理解し享受することが大切だと思う。CHIMEを通じて、変化を求める声が無視できなくなるほど大きくなることを期待している」とフリーダ・ジャンニー氏。3月中旬には少女と女性の問題を世界のステージへと提起する、グローバルなイベントの発表を予定している。
グッチはこれまでも、少女たちの教育を支援する7年間におよぶユニセフとのパートナーシップをはじめ、女性を対象とした映画賞を設立するなど女性支援のための活動に注力してきた。また「女性の尊厳と権利のためのPPR基金」も積極的に支援し、フリーダ・ジャンニーニとサルマ・ハエックはその理事を務めている。