ロンドンで今最も注目を集めるデザイナーの一人、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン(Jonathan William Anderson)が来日した。
ジョナサンは、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションにてメンズウエアを学び、2007年に自身のブランド「J.W.アンダーソン」を設立。2008年AWよりメンズコレクション、11-12年AWシーズンからはウィメンズコレクションも手掛けている。28歳という若手ながら、NEWGEN(英国の新進気鋭デザイナーをサポートするプロジェクト)などのスポンサーシップを獲得。
今回は「トップショップ(TOPSHOP)」とのコラボレーション第2弾が発売されたことにともない、トップショップミラザ新宿店や自身のコレクションラインが販売されている伊勢丹新宿店を訪問。そのクリエーションや日本の印象について話を聞いた。
――クリエーションのインスピレーションソースは?
ロンドンの中でも今最もクールなエリアと言われているダルストンに住んでいて、そこでの日常生活からインスピレーションを得ることが多い。男女が共有できる服をテーマに、メンズ、ウィメンズどちらも同じ人物像をイメージしてデザインしている。子どもの頃からファッションが好きで、アレキサンダー・マックイーンのショーを観て感動してファッションデザイナーになろうと思った。
――ビジネスも好調なようだが、その要因は?
たくさん、必死に働くこと(A lot of hard work)!決して妥協せず、ゴールを見つけたらやりきること。
――次の目標は?
ショップをオープンすること。J.W. アンダーソンのコンセプトやブランドイメージをもっと打ち出していきたい。
――今回のトップショップとのコラボの特徴は?
どのアイテムも、他のさまざまなスタイルと組み合わせられるようにデザインしているので、個人のワードローブに合わせて、グランジ風でもレトロスタイル風でも、自由に楽しんでほしい。
――なかでもお気に入りのアイテムは?
イギリスの老舗のデニム工場で作られたキルトスカートと、”ドードー”のグラフィックがポイントのモノトーンのセーター。ドードーの愉快な姿と、もう絶滅してしまった鳥であることに惹かれた。
――あなた自身の普段のスタイルは?
いつもコンバースを履いている。A.P.Cのジーンズとかベーシックなものが好き。いつもモードにまみれているから、逆にシンプルなものを選んでしまうのかも。
――日本の印象は?
いつも新しいアイディアやコンセプトがあるので日本が好きだ。トミー・トンなどのストリートスナッパーやブロガーが日本に来たがる理由がわかるよ。それに、世界のファッション業界に影響を与えるような素晴らしいデザイナーも日本から誕生している。私が尊敬しているのは川久保玲。彼女のモダンな視点と、美しくエモーショナルなデザイン、そして妥協しないクリエーションが素晴らしい。
――今回の日本訪問での成果は?
今日一日、ドーバーストリートマーケット銀座や伊勢丹新宿店、本屋、コーヒーショップ、ビンテージショップなどに行ってたくさん買い物したよ。特に、ファッションや日本のコスチュームについての写真集をたくさん買った。ブルース・ウェーバーやフランク・ロイド・ライドの本などね。