ファッション業界専門の人材サービスを手掛けるクリーデンスは、ボーナスに関する調査を実施した。
1月1日から6月15日に登録した転職希望者の内、賞与について回答があった約600人の賞与データを集計。年間に支給される賞与額を聞いたところ、平均は月給1.98ヶ月分、金額では55万4,000円となった。全年代で「1ヶ月分以上2ヶ月分未満」の割合が最多となっているが、「3ヶ月以上」の回答者は20代では11.9%、30代で14.2%、16.9%となり年代が上がるごとに増加傾向。
業績連動型のボーナス制度を採用している企業も多く、営業職や販売職の支給額が他職種より多いケースが見られ、月給10ヶ月分以上支給されたという声も。一方で33%が「ボーナス支給なし」「制度なし」と回答。他業界と比較して契約社員が多いファッション業界の雇用形態が影響し、また業績不振のため支給がなかったという厳しい現状も明らかになった。
日本経済新聞社が集計した2014年夏のボーナス調査(日本経済新聞6月27日朝刊より)によると、全産業の平均支給額は13年夏比で5.92%増加し、6年ぶりに80万円台に回復。使い道に「衣類」と回答する声も多く見られたとのことで(17%)、ファッション業界もこの勢いに乗りたいところだ。