「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」は9月30日、15SSコレクションを発表した。
クリエーティブディレクターのサラ・バートンがインスパイアされたのはアンティークの着物。東京・青山の旗艦店で開かれたパーティーに来日したこともあってか、日本的要素を取り入れている。サラはリーのアシスタントの頃から日本に通っていたという。
桜のアップリケをパイソンに施したアウター、家紋のような意匠を施した生地のジャケット、桜のプリントに桜をかたどった刺繍で装飾されたラッフルドレス、袖が和服のように広がったワンピース、帯のように太くウエストを切り替えたドレスなどインスピレーションソースが分かりやすい。柄合わせは切り替えやプリーツでも完璧になされており、ブランドの技術力を示している。
直線的な切り替えやプリーツ、陣羽織のようなラペルは甲冑を思わせる。胸元の開きもスクエアにカットした。アイコンのスカルは鯉をまとったもの、芸者風に日本髪を結ったのものが登場し、楽しい。キーカラーは桜のようなピンクにブラック、ホワイトとで妖艶な芸者のようだ。
現代美術家、マーク・クインの蘭の彫刻、漆塗りの床面がランウエイに花を添えた。