グラフィックデザイナー・画家の横尾忠則は1936年6月27日生まれ。兵庫県出身。
幼い頃から絵本を模写し、国民学校時代より漫画を描き始める。高校時代に通信教育で挿絵を学び、油絵やポスター制作を開始。卒業後は、地元の印刷屋、神戸新聞社、日本デザインセンターなどで働いた後、65年にイラストレーターとして独立。72年にはニューヨーク近代美術館で個展を開催した。
80年にピカソの絵に衝撃を受け、それ以降は画家としての活動が主になる。国内外の展覧会に作品を出品し、これまでに、ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ金賞(74年)、毎日芸術賞(95年)、紫綬褒章(2001年)など数多くの賞を受賞している。12年には神戸市灘区に横尾忠則現代美術館が開館した。
絵画以外の分野でも幅広く活躍しており、大島渚監督の映画『新宿泥棒日記』(69年)では主演を務めた他、08年に発表した初の小説集『ぶるうらんど』は泉鏡花文学賞を受賞した。
また、神奈川・川崎市市民ミュージアムにて6月28日から9月23日まで、俳優や作家、ミュージシャンなど多彩な人物のポートレイト作品を集めた「横尾忠則 肖像図鑑 HUMAN ICONS」が開催される。