6名のクリエーターが「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のアイコン「モノグラム」を新解釈するプロジェクト「Celebrating Monogram」のクリエーティブストーリーがスペシャルサイトで公開された。
「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」の川久保玲は、ファブリックに穴を穿ち伝統的なモノグラムの破壊を企図。新しいものを創造することを目指し、可能性の限界にあるバッグをデザインした。
「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」は、モノグラムのデザインに影響を与えたナビ派に着目。パリらしいアイテムであるキャディーバッグに、ナビ派にインスピレーションを与えた国・日本で生まれたラッカー(漆)を採り入れた。赤い漆はルブタンを象徴する「レッドソール」との繋がりも感じさせる。
写真家のシンディ・シャーマン(Cindy Sherman)は「自分自身のトランクが欲しい」という想いから、ミニサイズの移動スタジオとしても使える機能的なトランクをクリエート。上部から取り外せるヴァニティケースが組み込まれ、カメラ用メッセンジャーバッグ(別売り)も誕生。シンディが飼っているオウムを想起させるカラースキームのトランクには、世界中を旅してきたようにステッカーを貼り付けた。
建築家のフランク・ゲーリー(Frank Gehry)は、テーブルの上で彫刻のように「座っている」、アンバランスなハンドバッグを生み出した。バッグ内側のモノグラムはフランクの手描きで、色味を抑えたダークブルー。
カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、最もラグジュアリーなボクシングアイテムを創出。パンチングボールが中に入った巨大ラゲージ、足の動かし方を示したビギナー向けカーペット、ボクシンググローブ入りミニバッグが誕生した。ラゲージは自宅のドレッシングルームでクローゼットとして使うことが出来、パンチングボールを専用のメタルスタンドに取り付ければエクササイズが可能。すべてのスケッチがカールの手作業で行われた。
プロダクトデザイナーのマーク・ニューソン(Marc Newson)は、自立する構造のバックパックをデザイン。モノグラムをベース部分に用い、枕にも出来るほどフワフワのシープスキンと組み合わせた。お気に入りのバックパックの特徴をすべて凝縮させ、機能的ながらも遊び心溢れるアイテム作りを目的とした。
Louis Vuitton Celebrating Monogram