三越伊勢丹は10月15日、今年のお歳暮商戦をスタートした。店頭のギフトセンター開設に先駆け、三越ではインターネット注文の受け付けを15日から開始。伊勢丹は10月22日からネット注文受け付けを開始する。商戦初日に日本橋三越で行われた“決起大会”には、“農業女子”が駆けつけ、自身が作った食材で商品化されたお歳暮をアピールした。
今年の三越のお歳暮は、同店シンボルの“ライオン像”が設置され100年を記念した同店限定品が注目のアイテム。「ライオン最中茶漬け」(5,000円)は、三越ライオン像が型どられた最中種の中にあられときざみ海苔が入り、別添のだし、あわび、お茶は、フリーズドライ製法で風味をそのまま閉じ込めたという。別添素材を乗せ、最中を割って中身を出し、湯を注いで食べれば絶品だそうだ。
お歳暮の定番ビールも三越ライオンとコラボレーションする。「サントリーザ・プレミアム・モルツ オリジナルラベル瓶」(5,000円)からは、小瓶のラベルと王冠に三越ライオン像がデザインされ、姿を型どった栓抜きもセットでついてくるプレミアムなギフト。ヨーロッパの伝統製法を大切にした洋菓子の老舗「ロイスダール(RUYSDAEL)」からは、ライオン像のロゴ入りチョコレート(5,000円)も販売される。
同店初企画となる“農業女子ギフト”も同店一押し。会場に駆け付けた山形県の農業女子は、「ガールズ農場米詰合せ」(5,000円)を紹介。山形を代表するブランド米つや姫“姫米(ひめまい)”をはじめ、古代米をブレンドした“彩米(いろどりまい)”、枝豆のような香りが食欲をそそる“香米(かおりまい)”など、合計5種類の米を詰め合わせたセットをアピールした。
埼玉県の農業女子は「ペニンシュラホテルの点心セット」(5,000円)を紹介。このセットは、香り豊かな原木椎茸が入ったもち米の焼売や、海老ニラ饅頭、ザ・ペニンシュラ香港発祥のX.O.醤を練り込んで仕上げたという肉まん、焼売の詰め合わせ。この椎茸はナラの原木に種を植え、自然の紀行を利用しながら約2年掛けて栽培するそうだ。
農業女子とは、日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵をさまざまな企業のシーズと結びつけ、商品やサービスを発信していく女性農業者のプロジェクトで農林水産省が推奨しており、三越伊勢丹は2014年から参画している。
このほか、同店では世界から注目を浴びている無形文化遺産・和食に着目。和食にとっては欠かせない旨みの柱となるだしにこだわったお歳暮を用意した。京料理のたん熊北店の「甘鯛とさわらの京風寄せ鍋」(1万円)は、繊細な京料理の味わいを引き出すために、質の高い“一等検”の利尻昆布を使用。枕崎産の鰹節を加えてとった上品なだしに、鯛の骨を焼いて煮出しただしを合わせて、贅沢な鍋だしを作り上げた。鍋の具は甘鯛やさわら、車海老などだ。
また、同店ではお歳暮だけでなく、クリスマスギフト関連の商品展開も充実している。毎年、人気を博すという高橋常政によって描かれたサンタがパッケージとなる「三越クリスマスストーリーズ」はもちろん、クリスマスの子供用向けギフトも用意。「プレゼントとうさぎのそりをひいたコートの女の子・リースを持った男の子のセット」(5,500円)は、子供達と家を見守り、クリスマスにはサンタの手伝いをする妖精“ニッセ”が素朴で温かみのある聖夜の雰囲気を醸し出している。
日本橋三越本店と伊勢丹新宿本店の店頭ギフトセンターが開設されるのは11月5日から。