「マルセロ・バーロン カウンティ・オブ・ミラン（MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN）」が15SSメンズコレクションを初のショー形式で6月19日に発表した。ピッティ・イマージネ・ウオモがイタリアの新世代ブランドを紹介する「THE PITTI ITALICS」のプレゼンテーションとして発表されたもので、ピッティ・ディスカバリー財団がイタリアを拠点にデザイン、生産しているブランドから毎シーズン2組を支援しているプログラム。

フィレンツェ市街北のリベルタ広場の野外で行われたショーはモトクロスバイクのパフォーマンスでスタート。マルセロのシグニチャーのトライバルや幾何学模様と、宗教的なモチーフやパイソンなどがミックスされたプリント柄にエクストリームスポーツの機能をデフォルメしたアイテムが、ストリートからキャスティングされたモデル達と共に次々に登場。ハイテク素材やリフレクター素材を使用したポンチョ、バイカーパンツ、ウインドブレーカー、スウェット、Tシャツがチームユニフォームをイメージさせ、現代のヒーローを想起させる男性像をクロスカルチャーなテーマで打ち出した。

マルセロ自身は1996年からピッティウオモに訪れており、前回カプセルコレクションを発表。「自分自身がインスピレーションを受けてきたこの場所で、自分のルーツ、世界観を披露できることはとてもエキサイティング」とコメントしている。

マルセロ・バーロンはアルゼンチン出身で英セント・マーチンを卒業後、ビッグメゾンや大手スポーツブランドのPRを担当。リカルド・ティッシのPRとしても知られ、ミラノを拠点に映画プロデューサー、DJ、雑誌編集長、クリエーティブディレクター、哲学者など多彩な肩書きを持つ。2012年に初のTシャツコレクションを自身の会社カウンティ・オブ・ミラノからローンチし、ヒップホップのカニエウエスト（Kanye West）、エイサップ・ロッキー（A$AP Rocky）や、ビッグバン（BIGBANG）のGドラゴン（G-DRAGON）などの支持もあり、アイテムは発表後すぐに完売し、世界各地で幅広いファンを獲得している。今回の音楽もマルセロ自身とグラフィックデザインをコラボしているジョルジオ・ディ・サルヴォ（GIORGIO DI SALAVO）の2人が行い、ショー終了後、会場はそのままクラブと化し、盛り上がった。