フィンランドのファブリックブランド「マリメッコ(marimekko)」と日本の和菓子店「HIGASHIYA」のコラボレーションカフェ「UNIKKO CAFE」が、10月25日から11月3日の期間限定でオープンした。
マリメッコ史上最もアイコニックなプリントである「ウニッコ(UNIKKO)」の50周年を記念し、マリメッコは今年に入り世界の主要都市で記念イベントを開催。伝統的な手法や感性を受け継ぎながら、現代の生活に合わせて革新的なものづくりに向き合うHIGASHIYAの姿勢が、ウニッコの辿った道のりに通じるものがあるとのことから、日本では銀座中央通りの和菓子店HIGASHIYA GINZAにコラボカフェをオープンするに至った。
イスのファブリックや壁に飾られた絵など、店内は色とりどりのウニッコで彩られ、メニューには数量限定のウニッコスペシャルプレートが登場。鮭の押し寿司、ブルーベリーソースのロールキャベツ、蓮根甘酢漬け、豆のスープ、ウニッコをかたどった和菓子に、オリジナルブレンドティーがセットになっており、価格は2,500円。併設の売り場とHIGASHIYA man(青山店)では、ウニッコ柄の風呂敷に包まれたお持ち帰り用のウニッコの和菓子も販売される。
24日に行われたプレスプレビューには、本国から来日したマリメッコのデザインチームとHIGASHIYA代表の緒方慎一郎がそろって登場し、トークセッションを開催。マリメッコのチーフオペレーティングオフィサーであるティーナ・アラウータ・カスコ(Tiina Alahuhta Kasko)氏は、「去年の4月に初めてHIGASHIYAを訪れ、日本のテイストが詰まった美しい空間に魅了された。私達のプリントが日本の文化と融合できたことをとても嬉しく思う。本来ウニッコはビビッドカラーの展開だが、和菓子では日本らしい自然な五つの色を使って仕上げたということで、ウニッコの新たな一面を見ることができた。何よりも美味しかったことに満足している」と述べた。
緒方氏は、「マリメッコとHIGASHIYAは伝統を守りながらも努力を惜しまず新しいものに変えていく姿勢など、非常に通ずるところが多い。海外のファブリックメーカーとのコラボレーションは初だが、二つ返事でOKした。ウニッコはシンプルながらも模様の大きさやカラーで様々な表情を見せるところが最大の魅力であり、長く愛され続ける理由である。自分達も後世に繋げていくためにこういうシンボリックなものを作らなければならないと、今回のコラボがとてもいい勉強になった」とコメントした。
全国のマリメッコショップでは、ウニッコカフェのオープンを記念してアニバーサリースペシャルカラーのファブリックバッグを限定販売する他、1万円以上の買い上げでウニッコの落雁をプレゼントするサービスも行う。