「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」が2015年1月、パリで15-16AWコレクションをエキシビション形式で発表する予定だ。デザイナーの宮下貴裕が「ナンバーナイン(NUMBER(N)INE)」のデザインから離れ、2010年に同ブランドを立ち上げて以来、初の海外でのコレクション発表となる。
来秋冬シーズンに向けてのプレシーズンとなった15SSコレクション(#0011)はテーマを「チューニング(tuNINg.)」として、チェスターコートやフライトジャケット、シャツなどのアイテムの袖がカットされるなど、細部が“チューニング”されている。シルクコットンのロングポンチョや、シルクデニムなどピンストライプのパジャマジャケットやパジャマパンツもシルク素材を中心に構成され、念入りにラフに加工されたディテールをラグジュアリーなコレクションにまとめている。
「ショーを行わないので見せる要素が減り、どんどん自分自身が着る服へと絞りこまれている。ルーツに戻っている気がする」と宮下デザイナー。シーズンごとに“固執”するテーマやアイテムで、海外のメンズモードに影響を与えてきた東京を代表するデザイナーが、今一度チューニングを終え、再びパリで奏でるイントロが楽しみだ。