10月4日は画家ミレーの誕生日です

2014.10.04

画家のジャン=フランソワ・ミレー(Jean-Francois Millet)は1814年10月4日生まれ。フランス・マンシュ県出身。1875年1月20日逝去。

グリュシーという小さな農村で8人兄弟の長男として生まれる。19歳で絵の修行を、始め22歳でパリへと上京。当時、フランス画壇で巨匠として知られていた、ポール・ドラローシュに師事する。すると、26歳のときに発表した作品がサロンで初入選を果たすが、当時は奨学金などがなかったため、裸婦画を描いて日々の糧を得るような貧しい生活を過ごしていた。

49年にミレーはパリで流行していたコレラを恐れてバルビゾンに移住。この村には当時豊かな自然を求めて多くの画家が訪れており、ミレーもその美しい自然に感化されると、初の大作となる「種まく人」を発表。これは幼少のときに見た父の思い出をもとに、キリストが神を“信仰という種をまく人”に例えた話を描き表したものと言われている。サロンでは概ね高い評価を受けると、彼の名を世に知らしめるきっかけとなった。

バルビゾンへの移住後、ミレーは数多くの農民画を手掛けており、53年には「刈入れ人たちの休息」でパリのサロンで2等賞を受賞。57年には後の代表作となる「落穂拾い」を発表している。その後も75年に死亡するまでバルビゾンに住み続け、そこに住む農民達の生活を描き続けた。

一方、私生活では41年に仕立屋の娘ポーリーヌ=ヴィルジニー・オノと結婚するが、わずか3年後に彼女は死亡。46年には同棲中だった小間使いのカトリーヌ・ルメートルとの間に第1子を儲け、53年に彼女と結婚している。
HEW
  • ジャン=フランソワ・ミレーの代表作「Les Glaneuses」1857
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