16年にブランド誕生110周年の節目を迎えるニューバランス(NEW BALANCE)が、エキシビション「NB 110 REINVENT」を都内で開催した。
同エキシビションでは、デジタルインスタレーションや、アーカイブスニーカー、また最新作の展示を通して、110年の歴史の中で進化をとげ、さらにその歴史を尊重しながら常に進化を続けていくニューバランスのブランドアイデンティティーを表現した。19日には、メディア向け内覧会及び、開発担当者によるトークセッションが行われた。
オープニングセレモニーで、久保田伸一グローバル ライフスタイル ニューバランスゼネラル マネージャーは「今後の方向性やREINVENT(リインベント=再発明)をテーマにどんな商品を展開していくのかを伝えたい。新技術や新しい開発を行っても似たような見た目になってしまうというのはブランドのひとつの味でもあるが、イメージが固まりすぎてしまわないように新しい商品群やデザインを打ち出していきたいと思っている。特に、ニューバランス内で『Tokyo Design Studio』として展開している商品で意識している東京という街やアジアは、質的にも量的にも意味のあるものになっている。これからも市場を牽引していける商品やブランドを作っていきたい」と挨拶した。
16年のニューバランスは“REINVENT”をテーマに、クラシックなスタイルのデザインと最新のテクノロジーを組み合わせたハイブリッドシューズを中心にアイテム展開を行っていく。東京から世界へニューバランスを発信することを目的に、新コンセプトやデザインを開発する「Tokyo Design Studio」による“TOKYO”をコンセプトにした新作なども登場する予定となっている。
テーマ“REINVENT”の象徴と言えるであろう会場入り口に設置されたデジタルインスタレーションは、人の動きによってグラフィックが変化する仕組みになっており、歴史を生み出した過去と、進化を止めないこれからの未来を表現した。階段を上がってすぐに描かれたシューズはクラシックなモデルが、反対側から見るとファッションとスポーツを融合した最新のデザインに変化する演出もなされた。
スニーカーの最新モデルでは、90年代の名作530に高機能テクノロジープラットフォームVAZEEを搭載した最新ハイブリッドモデルや、580を1枚のレザーアッパーで表現することでモードな雰囲気の漂うデザインに仕上げたモデル、パフォーマンスランニングシューズVAZEEをライフスタイル仕様にアップデートしたデザインなどを展示した。
また、1600モデルをベースとし、“TOKYO”をコンセプトに再構築されたモデルもお披露目された。東京のライフスタイルシーンからインスピレーションを受け、1600の一体成形型ミッドソールを昇華させたソールに、高級レザーアッパーを融合するなど、クラシックとイノベーションを融合したプレミアムシューズになっている。
トークセッションで、守谷周庫ニューバランス トーキョーデザインスタジオ デザイン マネージャーとトークセッションを行った正能哲也グローバル ビジネスユニット ニューバランス シニアカテゴリ マネージャーは、他ファッションブランドとのコラボレーションについて「予定はある。詳細についてまだ非公開だが、日本はもちろんヨーロッパやアメリカでもコラボレーションを予定しているので楽しみにして欲しい」と明らかにした。