スポーツウェアブランド「プーマ」と日本のみならず世界中のシーンに対して強い影響力を持つmita sneakersと、スニーカーカスタマイズのパイオニアとして世界中のフリークを魅了するシンガポールのグラフィックアーティスト集団SBTGの3者がタッグを組んだスニーカー「CLYDE CONTACT SBTG X MITA」が発売された。
SBTGは、「ミスター&ミセス サボタージュ」と自ら命名したマークとスーの夫婦によるブランドだ。パンクロックやスケートボード、80年代のアメリカンカルチャー、ミリタリーモチーフといった彼ら自身を形成する過程でインスパイアされたものをベースにコラージュしている。2003年にスニーカーカスタムのコンペティションで優勝したことから、国外でも知られるようになった。
今回のコラボレーションにはSBTGのマークが若かりし頃に受けたスニーカーへの思いが込められている。交換留学生として宮崎と福岡に滞在した当時14歳だったマークにとって、日本で見聞きするもの全てが刺激的な体験。そしてそこで出会った「プーマクライド」に衝撃を受けたものの、お小遣いが足りずにあきらめていたところ、同級生の一人が「プーマクライド」をサプライズプレゼントしてくれたのだ。Contactソールを搭載したC807クライドとの出会いの大切な思い出。このバックストーリーから、商品のサブタイトルとして「First Contact(最初の出会い)」が付けられている。
11月14日より、mita sneakersとKICKS LAB、プーマストア 原宿のみで限定発売となった「CLYDE CONTACT SBTG X MITA」の発売に合わせて、シンガポールからSBTGが来日。11月20日、21日にはプーマストア 原宿にて購入者のなかから抽選で選ばれた人に限定で好きな文字をSBTGが入れてくれるというイベントを開催した。
11月20日の初日のイベントにて、SBTGのマークに誕生秘話を聞いた。
-このコラボレーションが実現したきっかけは?
「PUMAのバスケットに自分でペイントした写真をmita sneakersの(国井)栄之さんに送ったんだ。そうしたら栄之さんが『これ作ろうよ!』って言って、PUMAに打ち合わせに行ったところから始まって、メールやFacebookでさらにディスカッションして…たぶんそれが1年ぐらい前のことだね」
-ペインティングのアイデアになったのは?
「一番最初にペイントしたモデルのバスケットは商品のようなスウェードではなく、表皮のレザーのものでした。それに12年間ペイントしてきたタイガー・カモフラージュをペイントして、自分たちのシグニチャーカラーのグリーンやブラック、そしてアクセントにレッドを使ったんだ。この組み合わせは、自分たちのことを知っている人たちが一目でサボタージュのものだとわかってもらえると思うよ」
-実際に商品になったのを見て、いかがですか。
「全然普段とはまた違う、素晴らしいものができたと思っているよ。実際にペイントだとたくさん作れるわけでもない。でも、製品になることでよりたくさんの人に手にしてもらえる。できたものが日本のマーケットで、日本の皆さんに届けられるのがうれしいよ」