小説家で脚本家のフランソワーズ・サガン(Francoise Sagan)は1935年6月21日生まれ。フランス・オンフルール出身。2004年9月24日逝去。
18歳で『悲しみよこんにちは』を発表し、小説家デビュー。本作が出版と同時に世界的なベストセラーになり名声を得る。96年までの間に『ある微笑』『さよならをもう一度』『別離』『ブラームスはお好き』『水の中の小さな太陽』などの作品を発表し、その多くが映画化された。
作品のテーマは男女間の愛と孤独であり、ブルジョワジーの人々の平穏な生活を描写したものが多い。また、哲学者で小説家のジャン=ポール・サルトルとの交流も深く、実存主義の影響も見られる。後期の作品『水彩画のような血』、『夏に抱かれて』では第2次世界大戦下のナチス政権、レジスタンス運動を題材としている。
2001年に公開された映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』には、彼女をモデルにしたマルゴッド・テネンバウムという女性が登場した。「ポール&ジョーシスター(PAUL & JOE SISTER)」の14SSシーズンは、映画『悲しみよこんにちは』からインスピレーションを受けたコレクションだ。
私生活では、若くして富と名声を得たことからギャンブルやアルコール、薬物に溺れ、破天荒な人生を送った。常に好奇の視線にさらされ、ゴシップも多い。