代官山の理髪店「Barber MOMIYAMA」オーナー兼理髪師でありヘアメイクとして活躍する樅山敦氏の提案によって、大人の男性のためのヘアケアブランド・チェット(CHET)が誕生した。
商品開発のきっかけは、樅山自身が、国内で販売されているヘアケア製品に満足していなかったこと。そのためいつも海外で購入していたものの、あるとき「海外のものは海外で使ってこそ十分によさを味わうことができる」と気づいたのだという。
そこで自ら製品を手掛けることにした樅山が目指したのは、「自分のおしゃれを楽しむ英国紳士」と「隣にいる女性を大切にするイタリアの紳士」の2つのフィロソフィーを持った「日本の紳士」を生み出すこと。そこでまず、「スーツでお茶を嗜む英国紳士」のイメージをアールグレイの香りとしてシャンプーに落とし込み、シチリア産のレモンの香りはコンディショナーやワックスに採用することにした。
さらに、泡立ちやパッケージデザインにもこだわり、使い心地、見た目の両方において既存のヘアケア製品とは一線を画すラインアップを完成させた。
デザインを考えるにあたって頼りになったのは、スタイリストの祐真朋樹氏。「JOHN SHAMPOO」、「STEVE CONDITIONER」(以上、120g 1,800円、500g 3,700円)、「ALEX WAXX」(120g 1,900円)と命名された商品のボトルにはそれぞれ、「I AM JOHN」、「I AM STEVE」、「I AM ALEX」の文字が躍るが、これについて樅山、祐真の2人は「何十という名前の候補から採用する名前を選んだ」と告白。ジェルやグリースにも同様に固有の名前が冠されているが、実はいずれもアーティストなどの著名人から拝借しているものなのだとか。
さらに、「CHET」も同じ経緯で決まった名前だというが、誰をイメージしてつけたかについては最後まで明かさず、「他にいないから分かるでしょ」とチェット・ベイカーであることをにおわせつつも、軽く受け流して報道陣を煙に巻いた樅山、祐真。新製品発表会でありながらとことん素のままで通す2人の様子から、“遊び心のある”大人の男性のためのヘアケアブランドであることが見て取れた。