現在開催中のニューヨークコレクションでは、様々なブランドのファッションショーやプレゼンテーションなどのイベントが開催されている。
半年に一度のこのイベント週間に活躍するのが、ファッション業界のためのB2Bのデジタルソリューションサービス「Fashion GPS (ファッションGPS)」だ。
メインコンテンツは、プレスやバイヤー、スタイリストを対象としたバーチャルショールームのサービスを提供する「GPS Style(GPSスタイル)」と、ジャーナリストやバイヤー、インフルエンサーなどを対象にした、業界イベントの情報管理サービス「GPS Radar(GPSレーダー)」。
GPSレーダーでは、ブランドのプレス担当者が、イベントの告知や取材の受付、デジタル招待状の送付などを一括管理でき、招待された側も、オンラインで出席の可否を返答したり、招待状や取材スケジュールを管理することが可能。モバイルアプリでも同サービスが提供されている。メールやファックスでのやりとりが一般的なファッション業界にとって、一歩進んだサービスと言える。
また、ファッションウィーク後にもアプリでロンドン、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、パリ、シンガポール、シドニーなど各都市で発表されたデザイナーのコレクションの写真が閲覧でき、気になるルックの写真はお気に入りとして追加、メモ入力もできる。また、Eメールや、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどSNSでシェアすることも可能で、ブログ等でそれらの写真を掲載したい場合は元データを請求をすることもできる。
Fashion GPSは、2006年にファッションのPRエージェント大手KCDのテクノロジーコンサルタントだったエディー・ムルトン(Eddie Mullon、現Fashion GPS社CEO)が、ファッション業界のウェブプラットフォームとして開発。「マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)」「ディオール(Dior)」「シャネル(CHANEL)」などもFashion FPSのクラアイアントに名を連ねており、ニューヨークだけでなく、ロンドン、ミラノ、そしてパリでも導入が始まっている。