建築家のザハ・ハディド(Zaha Hadid)がデザインを手掛けた「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」の新コンセプトショップが、19日ミラノにオープンした。
ロケーションは世界的ショッピング地区のヴィアサンタアンドレア(Via Sant’Andrea)。幾何学的かつ多層構造のショップデザインは、人間工学の考えに基づかれたもの。モジュール式ディスプレイは靴のショーケースの役割も担い、イスとして使用も可能。曲線的なイスと自立式のディスプレイは、ボート製造時に用いられる技法を使い、ローズゴールド色のグラスファイバーで作られている。GRC(ガラス強化繊維セメント)製の石壁と天井は、強固でありつつも繊細な曲線を描く。
また、本旗艦店はスチュアートワイツマンの100店舗目のショップ。ザハによるコンセプトショップは来年以降も更なる出店が計画されており、香港、ローマ、ニューヨーク等が候補地に挙げられている。
19日開催のオープニングイベントには、ブランドの広告塔を務めるケイト・モス(Kate Moss)や、オリビア・パレルモ(Olivia Palermo)などのセレブリティが来場した。当日公開されたケイト主演のソーシャルフィルムは、公式サイトでも鑑賞できる。
ザハ・ハディドは、イラク出身の女性建築家。2010年五輪のために建築されたロンドンのアクアティクスセンター、ローマの国立21世紀美術館(MAXXI)、中国の広州オペラハウス等を設計。日本国内で彼女が手掛けたのは現在「ニール・バレット(Neil Barrett)」青山店のみだが、2019年には東京オリンピックの新国立競技場が竣工する。