ファッション・インテリア・雑貨の合同展示会「マグ」が今月、東京・大阪で開催された。この合同展示会は、今年3月に続いての2回目となる。東京展は9月11日から13日、大阪展は9月18日から20日。東京展にはバイストンや旅姿七人社、ウッディパレスなど30社50ブランドが、大阪展には17社40ブランドが出展し、開催2回目とは思えない程の出展社を集めており、業界でのニーズの高さがうかがえた。
展示会を主催する石津和成氏は、大手子供服アパレルのMDを務めた後にウェブ製作・販促担当企業を設立して独立を果たした。
マグへの出展物は多岐にわたるが、テイストはいずれもナチュラル、カジュアルで統一されている。それは彼が出展希望者を審査して、テイストに統一感を持たせているからだ。こういう合同展示会を主催したいきさつについて石津氏は「巨大展示会は国内でもいくつかある。しかし、そういう巨大展示会で1,000枚の名刺を集めたところで、実際の取り引きに結びつくのはごくわずかであることが多い。それよりもじっくりと地に足を付けて商談のできる展示会が必要だと感じた」からだという。今後の展望についても「むやみに出展社を増やして規模を拡大するつもりはない。50社前後を上限に考えている」という。
石津氏は関西を拠点に業務を行っているが、「かつて繊維の中心地だった大阪がすっかり寂れてしまい、盛り上がる展示会イベントはほとんどが東京に集中してしまった。長らく関西で仕事をしてきた者として今後は関西を盛り上げるような展示会に育てたい。そのためには独力では無理なので、いくつかの合同展示会や個別ブランドの展示会などと時期を合わせて連携して開催するような取り組みを行いたい」と抱負を述べる。今後の動向に注目したい。