2011年末に販売を開始し、今ではフランスとベルギーの約6万人が 定期購入するビューティーボックス「マイ・リトル・ボックス(MY LITTLE BOX)」の日本での展開がスタートした。
フランスのライフスタイル情報サイト「マイ・リトル・パリ(MY LITTLE PARIS)」が販売するMY LITTLE BOXは、12月は”クリスマス”、1月は”新年のためのデトックス”、というように毎月異なるテーマに沿ってMY LITTLE PARISのスタッフがセレクトした化粧品やアクセサリー、ステーショナリー、ミニ雑誌「MY LITTLE WORLD」が収められたボックス。そのパリで販売されているものと同じボックスが日本からも定期購入できるようになった。価格は送料込で3,200円、10月のデリバリーに向けての予約受付が始まっている。
創業したのはフランスの資生堂で「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のマーケティングを担当していたファニー・ペショダ(Fany Pechioda)。MY LITTLE PARIS編集長を務める妹、パリ在住の日本人イラストレーターの九重加奈子(Kanako)と3人で2008年にスタートさせて、5年間で70人のスタッフを抱えるまでに成長。週3回配信のメルマガの購読者は100万人を超えた。フランスのインターネット史上最も成功した口コミサイトを運営する女性とも言われ、2012年には「フランスの影響力のある女性100人」にも選ばれている。
日本でのビジネス展開が夢だったというファニーは、「パリのいろいろな所に出かけて、素敵なショップやレストラン、ブランドを発見して、それを友達に教えるのが好きだったので、友達50人に向けたニュースレターとしてMY LITTLE PARISを始めた。すると1週間で購読者が300人に増え、6ヵ月で1万人に。私はインターネットのことはよく知らなかったけど、だからこそ今までと違った新しいことができたのかもしれない。MY LITTLE BOXは、オンラインの世界から飛び出して、何かモノを介したやりとりをユーザーと行いたいと思って作ったもの。今では25人の専属スタッフがBOX作りに携わっている。毎月郵便箱に素敵なプレゼントが入っているという喜びを日本の皆さんにも届けたい」語る。
さらに成功のもうひとつの理由が、Kanakoによるイラスト。彼女自身がウェブサイトやボックスなどのイラストをすべて手掛け、独自の世界観を作り上げてきた。「ここまで成功できたのは、『3ヶ月に1度は新しい事に挑戦し続けること』をモットーにしているファニーの努力があったから。パリジェンヌと日本女性には、贈り物を大切にし、ディテールにまでこだわるといった共通点があるから、このビジネスは日本でも成功すると考えた」と話す。彼女のイラストはパリ市長の目にも留まり、今年8月には、パリ市との共同企画「レ・パリジャン(LES PARISIENS)」が実施され、パリ市内の約1,000ヶ所に彼女のイラストが展示された。