グンゼ、「YG」と「トゥシェ」を来春リニューアル

2013.09.10

グンゼは14SSから伝統のメンズ肌着ブランド「YG」をリニューアルする。新生YGの中心ターゲットは40代男性で下限は35歳から、上限は55歳と設定しているる。

これによりグンゼのメンズ肌着は20代から30代半ばの「ボディワイルド」、50代以上の「グランフィット」と各年代に対応できる体制となった。

YGがスタートしたのは1971年のことで、綿100%にこだわったベーシック肌着として長らく愛用されてきた。しかし、10数年前から肌着もファッション化したためにシェアが低下し、年配層のみが購買層となってしまった。そこで来春を機にデザイン、色柄、素材、パターンを一新し、40代向けに若返らせた。従来よりもシルエットは細身になり、ボクサーブリーフではダークカラーの商品を投入する。素材は「綿」イメージのYGにふさわしく、綿100%の商品ラインを温存。合繊主体の機能商品ラインも打ち出すが、このラインの商品にも綿が必ず30%程度配合されている。両ラインとも使用した綿は甘撚りの米国綿で、抗菌防臭加工を施す。

販路は量販店で中心価格は800円。コスト削減を目的にベトナム工場で縫製をしているが、素材やパターン研究を目的にYG専用の研究工房「快適サイエンスラボ」を京都・宮津工場内に9月1日から設置し、力を入れる。

一方ウィメンズではショーツブランド「トゥシェ」をフルアイテムブランドへリニューアルする。30代をターゲットにシンプルで美しい肌着・ブラジャー・ショーツを提案する。商品を「モード」「シェイプ」「デイズ」「インティメイト」の四つにグループ分けし、「モード」はモード感覚の機能美を追求。「シェイプ」はショーツのカッティングで足長スタイルを実現した。「デイズ」はデイリーユースの感覚にスポーツテイストを採り入れ、リラックスした着心地感を実現したノンワイヤーブラやカップ付きのキャミソールなどを展開する。「インティメイト」は得意とするショーツや肌着などの単品を集積する。素材にスクワラン加工・コラーゲン加工・抗菌加工などを施し「着るコスメ」を提唱する。販路は量販店。
ファッションライター南充浩
  • 新生トゥシェのフルライン
  • トゥシェ「インティメント」ライン
  • トゥシェ「シェイプ」ライン
  • トゥシェ「デイズ」ライン
  • トゥシェ「モード」ライン
  • 新生YG
  • 新生YGボクサーブリーフ
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