9月7日、「コントロールベア(Control Bear)」日本初のコンセプトストア「Control Bear STORE TOKYO」がラフォーレ原宿地下1階にオープンした。
コントロールベアは、デザイナーの上原長剛により、Tシャツショップ「グラニフ(graniph)」のキャラクターとして2008年に誕生。可愛らしいクマが自らの首を外す、という毒のある姿が人気を集めている。これまでポップアップショップのみで商品を展開してきた同ブランドだが、今回、アジアを始め世界でのビジネス展開を見据え、東京からブランドコンセプトを伝えることを目的に感度の高い人が集まるラフォーレ原宿に出店を決めた。
オープンと同時に、ファッションとのコラボレーションプロジェクトもスタート。第1弾として、東京ブランド「ノゾミイシグロ(NOZOMI ISHIGURO)」とのコラボTシャツを同店限定で発売した。ビッグサイズのシルエットに、デザイナー石黒望が描き下ろしたコントロールベアのイラストとLOVEがプリントされている。商品下げ札も特別に制作されたもの。その他、限定アイテムとして、20色のぬいぐるみ、Tシャツ、トートバッグ、iPhoneケースが用意されている。
運営は、コントロールベアのマスターライセンスを所有するスパイラルキュート。「なめこ」など話題のキャラクターのビジネスを手掛ける同社代表取締役・川上洋一氏は、「コントロールベアの魅力は、”自らの頭をコントロールする、強い意志を持ったクマ”というコンセプトと、ブラックユーモアを包含したインパクトあるデザイン。2年ほど前からキャラクターとしてのマネジメントを強化し、昨年はアートプロジェクトを始動したが、今後もファッションなどキャラクタービジネスにとらわれない、他分野との融合を積極的に進めていきたい」と話す。
今後の展開について「香港など海外での出店や、韓国のフィギュアアーティスト、クールレイン(CoolRain)など世界で活躍するクリエーターとのコラボプロジェクトの話も進んでいる」と同氏。昨年にはパリのセレクトショップ「コレット」が取り扱いを開始し、コラボ商品を制作。今年3月成田空港にポップアップショップをオープンした際には、海外の一般消費者や企業から問い合わせがあったという。海外でも話題を集めている。
店内では、初の試みとなる映像作品のパイロット版を先行公開。海外のファンを意識した、日本的なアニメーションを制作した。9月には全編が公開される予定。