パリで発表された「イッセイミヤケメン(ISSEY MIYAKE MEN)」の14SSコレクション。デザイナーは、弱冠27歳での抜擢で話題になった高橋悠介。
三宅一生から受け継いだ、素材への探求心と、世界を旅する中で受けたインスピレーションをミックスし、フォルムや色、身体の動きに着目したデザインで表現した。テーマは、「窓を開けて、世界を見よう」。
ファーストルックを飾ったカラフルなチェック模様の生地は、板締めという手法で黒の格子模様をつけ、その上から捺染プリントでブルーとレッドをプリントしたもの。グレーのスーツ生地にも黒の格子模様を施している。
ブルーやレッドの生地に白でムラ染めしたように見える生地は、竜巻絞りの手法を用いてランダムにブリーチしたもの。ひび割れ柄は、バティック(ろうけつ染め)によるもので、特殊な防染糊を縫って乾かした生地を手でもみ割り、できたヒビの間に染料を入れて描かれた。ベージュとブルーのグラデーションの生地は、時間を掛けて染料を重ね、砂漠の砂と空の色に染め上げられている。
ジャケットやパンツに加えて登場した、オーバーサイズのシャツやスタンドカラーのチュニックシャツは高橋が好んで着るもの。ショートパンツや大きなバックパックなど、スポーティーなアイテムも加わった。