誇るべき日本の良さを新しい価値として、三越伊勢丹が発信する「JAPAN SENSES」。3月30日から4月12日までの期間、伊勢丹新宿店では「青の美」にフォーカス。同時期に催される「瀬戸内国際芸術祭2016」とシンクロナイズしながら、さまざまなモノやカルチャーを紹介していく。
春を色に喩えると陰陽五行説では“青”と言われ、海、空、木々、地球など、私たちを取り巻く自然界にはさまざまな“青”の色が存在することが分かる。日本人は古くから、清く澄んだこの色に魅せられ、親しみを覚えてきた。同店が展開する「青の美」では、「find,SETOUCHI BLUE~瀬戸内、青へのアプローチ~」と題し、4月5日までの一週間、本館2階から4階でプロモーションを行う。海を抱き、島々を抱く、美しき瀬戸内に息づく“青”を、紐解いてゆく。
各階ごとに設けられたテーマは、2階が“OVERVIEW(俯瞰)”。センターパークでは、アーバンクローゼットがポップアップストアをオープン。岡山・倉敷の児島地区を拠点とするジーンズメーカー「ジャパンブルー」の生地を贅沢に使ったシャツやスカートをそろえたニードルデザイン(NEEDLE DESIGN)、同じく児島地区のデニム縫製工場「ニイ・ヨン・イチ(241)」とコラボレーションしたワンフォーイレブン(1411)のGジャンやデニムパンツが店頭に並ぶ。またレディ フォア ザ ウィークエンド(Ready for the Weekend)は、徳島産“阿波藍”にフィーチャー。東京ドレス(TOKYO DRESS)とのコラボレーションで、丁寧に染め上げた藍染生地を使用したシャツやロングスカート、カットソーなどを展開する。カットソーはキッズデザインも用意。
“TOUCH(覗きみる)”がテーマの3階には、センターパークでルーガ(LUGHA)のポップアップストアをオープン。職人の手元を“覗く”という観点から、細かな手作業が施された唯一無二のアイテムを展開する。児島地区でデニムの加工を中心に手がける「癒toRi18」がウォッシュ加工とクラッシュ加工を施したデニムパンツは、クラッシュ部分にレースを縫い合わせる高度な縫製をニイ・ヨン・イチが担当。スペシャルなコラボレーションを実現させている。
4階は“READ(読み解く)”がテーマ。ウエストパークのプロモーションでは、瀬戸内の歴史が育んだデニム素材を用いた、グランママ ママ ドーター(GRANDMA MAMA DOUGHTER)のワンピースやスカート、パンツ等をラインアップ。広島・福山を本拠地とする、世界有数のデニム生地メーカー「カイハラ」のデニム生地を使っている。ここでは瀬戸内産の出汁などフードも展開する他、ブックセレクター・三田修平氏が選ぶ瀬戸内にまつわるおすすめ書籍をセレクションした「瀬戸内ライブラリー」も設置している。
瀬戸内の青々とした空や海を切り取った本プロモーションのキービジュアルは、写真家の永瀬沙世が撮影。各階プロモーションスペースをダイナミックに演出し、目が覚めるような爽快な空間へと導いている。