日本最古の温泉という地域資源にアートを取り入れることで、日本のみならず世界に向けて新たな魅力の発信に取り組んできた道後温泉の3年目となる16年アートフェスティバル「道後アート2016」が17年8月31日まで開催されている。
今回のアートフェスティバルではメインアーティストに画家の山口晃を迎え、“よそもの”視点で道後が描かれているのが特徴。時空を越えて過去、現在、未来を行き来することでどことなく懐かしく、なんだかおかしな世界に迷い込んでしまいそうになる。同アートフェスティバルでは絵画のみならず、立体、建築的手法を取り入れた作品、インスタレーションといった自由な発想から見慣れた街の風景がそれぞれの記憶と混ざり、不思議な姿として浮上するような作品たちが街に出現している。
4月29日から展示されているこれらの作品は現在、第1弾から第3弾までオープンしており、第一弾では道後温泉本館に足を運ぶことで楽しめる「飛行機百珍圖」、「電柱シリーズ 掛軸三幅対」やロビーにて展開されている「階段遊楽圖」、「花圖」が、第二弾ではアーケードを中心として「鈴生り門」、「要電柱」、「見晴らし小屋」が、第三弾ではホテル椿館にて「HOTEL HORIZONTAL『今様物の具吹寄せ』」(18年1月14日まで)や道後温泉2階レストランの茶瑠璃 茶寮 花小路にて「レストランギャラリー』連子風洞』」(18年1月14日まで)などが展開されている。今後も会期中に展開作品が徐々に増えていく予定となっている。
【イベント情報】
「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」山口晃 道後アート2016
会場:道後温泉(愛媛県松山市道後湯之町6-8)およびその周辺エリア
展示期間:16年4月29日~17年8月31日