三越伊勢丹が7月1日より、新作ランドセルの販売を開始した。販売開始から2週間で、販売個数が前年比200%ベースで好調に推移しているという。今年の動向について、担当バイヤーに話を聞いた。
「例年、ランドセルの売上ピークは、家族3世代が揃って買い物ができる8月の盆シーズン頃だが、本年はそのピークが販売開始1週目で迎えた。7月29日からは、さらにランドセル売場の面積を拡大すると共に、ラインナップも広げていく」と、明らかに前年とは異なる顧客動向に、バイヤーは戸惑いと喜びを隠せない様子だ。
今年の注目は、三越伊勢丹オリジナルの“パターン メイド ランドセル”(5万3,000から6万6,000円)。素材は牛革、クラリーノ(人工皮革)から選択でき、11色のカラーバリエーションを揃えるほか、内装のデザインもアーガイル、花柄、ハート柄ほか、伊勢丹タータンチェック柄の「マクミラン/イセタン」や「ブラックウォッチ/イセタンメンズ」柄にカスタマイズできる。ボタンデザインもエンブレムやアイビーボタンなど5種類から選択できる。このランドセルは、販売開始から2週間で前年の4倍ほどの売れ行きだという。
この他、子供服ブランド「コキチカ(cokitica)」と昭和10年創業の老舗ランドセル&鞄メーカー「大峽製鞄(おおばせいほう)」が共同開発した三越伊勢丹オリジナルで男の子、女の子用が用意されている“ニュースタンダードランドセル”(7万円)を始め、三越伊勢丹と新鋭ファッションブランド「ヴェルニカ(Velnica)」がコラボレーションし、白鳥の刺繍や飾りベルトが印象的な“リトルクラシカルランドセル”(6万3,000円)も女の子用として販売され、すでに完売商品もあるという。
この他、女の子向け用として展開する、三越伊勢丹オリジナルプライベートブランド「ロイスター(Loistar)」の“バレリーナランドセル”(7月29日より発売/6万8,000円)は、その名の通り、サイドや内装には、バレリーナシューズやダンサーのアイコンがデザインされ、かわいらしさをアピールしている。同じく、ロイスターから展開される“パールレースランドセル”(5万5,000円)は、かぶせやサイドに施されたレース仕立ての繊細なディテールが上品さをより一層醸し出している。
男の子向けランドセルでは、至るところにシルバーのスタッズが散りばめられている“ロックスタイルスペシャルランドセル”(5万7,000円)、かぶせの穴からドット柄や格子柄の型押しが見え隠れする“アートフェイスランドセル”(6万3,000円)、スポーツブランド「プーマ(PUMA)」と三越伊勢丹がコラボレーションし、“天使のはね”機能が搭載されたポップな“プレミアムランドセル”(6万円)などが揃う。