伊勢丹新宿店メンズ館が提案する「ビーチスーツ」をドレスコードにした、一夜限定のスペシャルパーティー「ザ サマー プランクス(The Summer Pranks)」が7月11日、東京港区の青山ラピュタガーデンで開催された。会場には「ビーチスーツ」を着こなした同館顧客が多数来場した。
本パーティーは、“チャーリー・ヴァイスが「ビーチスーツ」をドレスコードに指定し、気の置けない友人たちを招いて開いたナイトパーティー”というコンセプトのもとに開催されたもの。主催した伊勢丹新宿店メンズ館は、このイベントを通じて同館の顧客同士が集う場を提供すると共に、「ビーチスーツ」の定着やネーミングの浸透を狙う。
「ビーチスーツ」とは、ジャケットとショーツを合わせたスタイルを指したもの。昨シーズンはフォーマルオケージョンをメインに、ドレスアップとしてのスーツをカジュアルダウンしたスタイルを中心に展開。今シーズンは「ビーチスーツ」の概念をさらに広げ、リゾートウエディングや二次会など、多様なシーンにも対応するショーツやクロップドパンツのセットアップを打ち出し、カジュアルスタイルをドレスアップする方向へとシフトチェンジした。本パーティーの舞台にルーフトップのプールサイドが選定されたのもそのためだ。
会場内で特に目を惹いた装いの男性来場者に、今回のイベントについて感想を求めると「これまでに催された伊勢丹メンズ館のイベントとは趣を異にするが、むしろこの砕けた雰囲気をとても楽しんでいる」とコメント。30代後半のこの男性は、今シーズンの「ハケット ロンドン」のウィンドウペンのジャケットに、ギンガムチェックのジレとショーツを合わせていたが、当日の装いは、メンズ館でフルコーディネートしたもので、同館には月3、4回は足を運ぶという。こうしたロイヤリティの高い顧客にイベントの狙いがうまく届いた形といえよう。
今回、パーティのホスト役を務めた「チャーリー・ヴァイス」とは、プロフィールは謎に包まれているものの、旅行好きで多くの国へ行っては文化や風習に感銘を受けセンスを磨き、音楽、写真、料理など多彩な分野に通じた“粋な遊びの達人”だ。
本パーティのメインイベントは、「ビーチスーツ」をランウェイショー形式で披露するビーチスタイルコレクション。ショーでは、涼しげな素材や色味のジャケット、遊び心の効いた柄のショーツ、パナマ帽やサングラスなど、夏を感じるアイテムを取り入れた「ビーチスタイル」が披露された。ショーのラストを飾ったのは、チャーリー・ヴァイスとも親交が深い三越伊勢丹社長の大西洋。胸元とベルトに赤を効かせた「ビーチスーツ」姿の同氏は、来場者に向けて日頃の愛顧への感謝を述べると共に、来場者たちのオシャレな装いを賞賛した。
会場では、“チャーリー・ヴァイスがリクエストした”という様々なフードやドリンク、プログラムも提供された。どら焼きで有名な和菓子店「うさぎや」からは、かき氷にどら焼きの餡とハチミツをトッピングし、“チャーリー・ヴァイスが大好物”という日本酒が添えられた「うさ氷」が登場。また、“チャーリー・ヴァイスが最近気に入っている”ドリンクとして、伝統あるコニャック・ヘネシーのソーダ割りも振る舞われた。
この他、フレアバーテンダーの富田晶子による華麗なボトル捌きのパフォーマンス、ギタリスト&ボイスパフォーマーのサイゲンジ(Saigenji)によるミニライブも開催され、会場は一層の盛り上がりを見せた。
本パーティのタイトルにある“Pranks”とは「悪意のないわるふざけ」という意味の言葉。「ビーチスーツ」に込められた遊び心をイメージさせるこのタイトル通り、大人のウィットが効いた一夜限りのパーティーは華やかなムードのなか幕を閉じた。