ビューティフル ピープル(beautiful people)が、10月の東京ファッションウィーク(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2016 S/S)中に、渋谷で2016春夏コレクションを発表した。デザイナーは熊切秀典。
昨シーズンに引き続き、エレガント路線は継続。熊切によるとテーマの「オールドトリック」は、常套手段や使い古されたテクニックを意味し、今季は昔のクチュールをもう一度きちんと勉強した集大成だという。パターンの良さが評判のBPだが、更に磨きをかけてコレクション発表に臨んだ。
コレクションの裏テーマは「トワル(シーチング)」で、インスパイアされたのは50年代ヴィンテージのディオールなど。確かにクリスチャン・ディオールのバージャケットを想起させるような、ウエストはシェイプしボトムはフレアになったシルエットも多く見られるし、ファーストルックにはコルセットを模したようなトップスが登場した。
また、クラシカルな表現はテキスタイルにも見られる。18世紀ロココ調の絵柄のトワルド ジュイをBP流に作り直し、ジャックと豆の木のグラフィックで表現している。ヴィンテージテイストなレース使いも特徴的。
優雅なワイドシルエットのパンツルックが多く登場したが、中でも目を引いたのはバックスタイルがスカートにラップされているようなデザインのオールインワン。色味としては白、ブラック、赤茶をベースに明るいラベンダーやミントグリーンが挿されており、爽やかなコントラストが印象に残った。