ミナ ペルホネン(mina perhonen)デザイナー、皆川明がデザインを手掛けた、イタリア・フィレンツェの名釜リチャード ジノリ(Richard Ginori)の限定コレクション「Bee White」が、伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージに登場。11月2日までプロモーションを展開する。
皆川とリチャード ジノリのコラボレーションは今回で2度目となり、本コレクションでは美しい白磁に、自由で伸びやかなタッチで描いた鳥や花、蝶が踊る世界を表現。タイトルの「Bee White」とは、モチーフのひとつであるミツバチ「Bee」と白磁「White Porcelain」、そして“さい先が良いこと”を示す英語の表現「Bee white」をかけたものだ。
1920から1930年代にかけ、リチャード ジノリはイタリアンモダンデザインの巨匠ジオ・ポンティがアートディレクターを務めた。本コレクションの制作にあたり本国のアトリエを訪れた皆川は、ジオ・ポンティが手掛けたコレクションとの出合いをきっかけに、6つのモチーフを制作。その洗練されたクリエーションに、皆川ならではの瑞々しい描写を落とし込んで現代的に昇華させた。皆川は、幸せのメッセージを運ぶ鳥が自由に食器の中を飛び回る“Letter bird”が、特にお気に入りだという。
コレクションアイテムはプレートやボウル、ポットにカップといった多岐にわたるラインアップで、“Letter bird”を刺繍したリネン素材のランチョンマット(4,500円)やコースター(1,500円)などもそろえている。プロモーションスペースでは本国の工房風景を再現し、職人たちのサインが入った作業着も飾られている。
「今回工房を訪れ、職人たちのものづくりにおける目標値の高さを知り、ストイックな管理のもとで280年もの伝統を守っているのだと痛感した。これだけの歴史がありながら工房では若い職人がとても自由でフレキシブルにものづくりをしており、ただクラシックというのではなく、柄の配置ひとつを取っても調和がよく取れているのはそのせいだなと思いました。食器を形作るマルチェロ、柄をつけていくフランチェスコ、食器に置かれた柄に色付けしていくジョバンニ、この3人が三位一体となって、僕の図案を食器へ落とし込んでいってくれた。今回は日本人である自分の図柄と、イタリアの伝統的なジノリのミックスが最大の魅力だと思うので、ジノリだからイタリアンというのではなく、和食にも合うので自由に組み合わせを楽しんでもらえたら」と皆川はコメントする。