10月21日、東京・恵比寿のAct Squareで、世界各地の主要都市を巡回する音楽イベント「エンポリオ アルマーニ サウンズ」が開催された。
「エンポリオ アルマーニ サウンズ」は2014年に始動した音楽プロジェクトで、いずれの都市のイベントでも、ファッションとの親和性が高い、スタイリッシュな音楽性が評価されているアーティストを招へいしているのが特徴。
2015年には、ミラノ開催時にはMark Ronson、ミュンヘン開催時にはLittle Dragonがメインゲストとして登場しているが、2014年に東京・南青山で開催された際には、UK出身のエレクトロポップ・アーティストKINDNESSが、会場に詰めかけた約800人もの観客を魅了している。
今回、Act Squareでパフォーマンスをおこなったのは、ニューヨークで話題沸騰中のR&Bデュオ、ライオン・ベイブ(LION BABE)。女優ヴァネッサ・ウィリアムズの娘としても知られるジリアン・ハーヴィ(Jillian Hervey)、プロデューサーのルーカス・グッドマン(Lucas Goodman)からなる男女デュオだ。
デビュー曲”Treat Me Like Fire”を発表したのは2012年のこと。同曲をリリースするや、エリカ・バドゥ(Erykah Badu)を思わせる歌声や立ち居振る舞いが注目を集め、その後も、ユーニス・コリンズ(Eunice Collins)”At The Hotel”、ニーナ・シモン(Nina Simon)”Mr.Bojangles”サンプリングなどで確実な評価をものとしている。その証拠に、デビュー曲発表後まもなく、英レーベルOutsiders Musicと契約しただけでなく、イギリスPolydor Records、アメリカInterscope Recordsなども彼らに興味を示し、デビューEPとなった『Lion Babe』のリリースをバックアップしているのだ。
デビュー3年目となる2015年には、様々なメディアが注目の新人として取り上げるまでに成長を遂げた2人だけに、21日のステージでも漲る自信全開のパフォーマンスを披露。
バンドメンバーとともにステージで待つルーカス・グッドマンのもとに現れたジリアンは、一度見たら忘れられない印象的なルックスと、その個性を最大限に際立たせるファッションで観客を瞬時に魅了した。そして曲が始まると、音の波に乗って全身で曲と戯れるジリアンの姿に観客はさらにヒートアップ。会場が歓喜の渦に包まれた一夜となった。