X-JAPANのリーダーでソングライター、ドラマー、クラシックのピアニストとして活躍するYOSHIKIによる着物ブランド「YOSHIKIMONO」がMercedes-BenzFashion Week TOKYO 2016 S/Sに初参加。6日間に渡るファッションウィークの最後を飾った。
ショーでは着物を肩を落として着付けたり、網タイツと合わせるなど新しい感覚での着物を披露。YOSHIKI氏もランウェイ中程でピアノのライブ演奏を行い、会場を音楽でも盛り上げた。
YOSHIOKIMONOが初披露されたのは2013年に国立競技場で行われたアジア最大の音楽のコラボイベント「ASIA GIRLS EXPLOSION」。今回日本を代表するファッションショーへの参加について、ショー終了後に答えた。
自らの着物ブランドの立ち上げについては、自分のルーツがきっかけだったという。
「元々僕は呉服屋の長男なのですが、普通の長男というのは家を継ぐのですが、僕はロックの道へ走ってしまいまして。呉服屋だったので普通にお母さんも着物を着ていて、僕も着ていて着物を着ることが普通の家庭環境で育ったので着物を特別なものとは感じていなかった。海外に住んで20年近くになるのですが、ロサンゼルスに拠点を移して海外から日本の文化を見ると着物は素敵な文化だなぁと感じるようになり、自分のロックの要素と着物とを融合させたものをと考えました」
ステージの演出では、YOSHIKI氏自らランウェイの中央でピアノの生演奏したことについては「和の要素ということで和太鼓を最初に入れて、(ピアノの演奏は)最初は入り口のほうで陰で弾こうかなと思っていたのですが、気がつけば段々前にステージがあがってきて、まぁありかなぁと思って」(YOSHIKI氏)と回答。
今後の東京ファッションウィークへの参加や世界進出については「今回東京ファッションウィークのフィナーレを飾らせていただいたのですが、実験的だったと思っています。僕は音楽業界なわけで、異業種がくると構える方もいると思います。僕は一応ミュージシャンなので、それなりに厳しい意見もあるかなぁと思いつつもチャレンジしてみました。いいアドバイスも、厳しいアドバイスもいただければ」と含みを持たせた。最後に「音楽とファッションは切っても切れない関係なので、お互いに刺激しあっていければ」と、今回の参加をブランドの成長の糧にしたいと語った。
「YOSHIKIMONO」のメイクはメイベリン ニューヨーク専属メイクアップディレクターのMIZU氏が担当。ポイントはYOSHIKI氏の希望だったという赤のリップ。メイベリン ライン アンド デザイン リップライナーの105を使い、アウトラインを描いたあとで塗りつぶすように唇を彩っている。ショー中の着替えが難しい着物でのショーのため、20名のモデルへの着付けとヘアメイクは21時のショー開始に対し、昼の14時半から行われた。