レディー・ガガ(Lady Gaga)やダフネ・ギネス(Daphne Guinness)が愛用するヒールレスシューズを制作しているデザイナー・舘鼻則孝(Noritaka Tatehana)の世界初となる期間限定ショップが7月31日より伊勢丹新宿店2階にオープンする。8月13日まで。
シューズはすべてオーダーで受注販売。8月3日、10日の14時から17時には、 舘鼻本人が店頭にてフィッティングを行う。また、イベントでは舘鼻が手掛ける新たなスニーカーブランド「ザ・ドウターズ(THE DAUGHTERS)」を世界初披露。リリース第一弾として、ウィメンズとメンズのスニーカーが伊勢丹で先行販売される。
更に、イベントに先駆け、7月24日からは美術館に収蔵されている作品をメインに約15点が本館2階のアートフレームに展示される。自身初となるポップアップイベントについて、「私の考えるファッションとはコミュニケーション。内面を表す外見をファッションとして表現することは新しい体験。まずは体感することから始めてほしい」と舘鼻氏。
花魁のぽっくり下駄を現代のモチーフに置き換えた独特なフォルムのシューズは世界のセレブを魅了。現在はアートピースとしてニューヨークの服飾美術館(Museum at F.I.T)やメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)に永久収蔵されている。
「クリエーションの中心には常に日本がある。大学では友禅染めなどの古典的な染織技法を研究してきたが、大切なことは現代に目を向けること。現代の生活に目を向けることで過去の歴史も感じ取ることができる。普段見過ごしてしまうような日常に目を向けることも重要で、そこには多くのヒントがある。日本の古典的なアイデンティティーに加えて、現代という時代を読み解くことが、新しい価値観の創造へつながると思う」と舘鼻氏は説明する。
舘鼻は1985年東京生まれ鎌倉育ち。15歳より独学で洋服の制作を開始。2006年、東京藝術大学に入学し染織を専攻。2010年、卒業と同時に自身のメゾン「NORITAKA TATEHANA」を設立しコレクションを発表。同年、レディー・ガガに自ら売り込みを行い、専属のシューメイカーとなる。パリ、ニューヨーク、日本と世界のファッションウィークに参加。2010年からソマルタのコレクションでシューズをデザイン。国内外のコムデギャルソン(COMME des GARÇONS)のショップや、ニック・ナイト(Nick Knight)主催の「SHOW STUDIO London」で展覧会も開催している。