京都の刺繍工房「京東都(きょうとうと)」が提案する“妖怪わっぺん”が夏の風物詩として密かにブームとなっている。
アーバンリサーチ京都(URBAN RESEARCH KYOTO)地下1階ギャラリーフロアでは京東都によるエキシビション「百鬼夜行2013-光る妖怪和片(わっぺん)-」が開催中(8月11日まで)。昨年開催し好評だった本イベントが今年はバージョンアップ。蓄光糸や蛍光糸を使用した妖怪ワッペンを50体追加し、全100種類となり再登場。その他、多くの妖怪達の中でも人気が高い「傘化け」をピックアップして作った「傘化け」足袋ソックスや先行販売品として「一つ目小僧」を可愛らしいてるてる坊主風にデザインしたストラップを扱う。
期間中のスペシャルイベントとして、京都で人気の創作和菓子ユニット「日菓」による、ちょっと怖くて夏にぴったりな「妖怪和菓子」が、8月4日までの期間限定カフェメニューとして登場。更に、妖怪和菓子作りを体験できるイベントが8月1日に行われる。(13時から15時/17時から19時、定員各回8名、参加費2,500円)
また、7月31日からは伊勢丹新宿店7階呉服フロアでは京東都による“妖怪イベント”がスタート。百鬼夜行妖怪和片(わっぺん)を始め、洛中洛外図が描かれた京うちわや手ぬぐいが登場する。
京東都は新しい文化継承のかたち・刺繍の可能性を考える「ニッポン、京都発、東京経由ー世界行き。」をコンセプトに掲げる刺繍ブランド。ブランド名は、ニッポンの伝統=京都とニッポンの今=東京を掛け合わせている。
京東都の刺繍アイテムは、日本の四季を京友禅の技法『かちん(墨)染め』で表現した「かちん染めシリーズ」や、日本の祝事・慶事の図柄を刺繍した「縁起物シリーズ」、青い友禅染料を使い友禅染めと同じ工程で仕上げた、京都の市街と郊外を遠景俯瞰図で描いた屏風画「洛中洛外図」をモチーフにした「『和片100』洛中洛外図シリーズ」など、多数のシリーズが展開されている。2013年2月には初の路面店舗を京都東山・八坂の塔の参道沿いに開店している。
ちなみに、現在、三井記念美術館(東京都中央区日本橋室町2-1-1)では、「大妖怪展ー鬼と妖怪そしてゲゲゲ」が開催中だ(9月1日まで)。