小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J・K・ローリング(J.K.Rowling)は1965年7月31日生まれ。
ローリングは、イギリス・グロスタシャー出身。エセクター大学でフランス語と古典を学んだ。卒業後はさまざまな職に就いたが、幼い頃からの小説家の夢が諦められず、大量の本を読み、小説を書く生活を送っていた。ある日、マンチェスターからロンドンに向かう列車の中で突如「ハリー・ポッター」の構想が出来上がり、執筆を始めたという。
92年10月にポルトガルで結婚し、娘が誕生するも1年で離婚。娘と共にイギリス・エジンバラに戻った。その後は小説の執筆に集中し、95年に「ハリー・ポッターと賢者の石」を完成させる。97年6月に出版され、瞬く間にイギリス中でベストセラーに。シリーズ2作目の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は出版後1ヶ月間に渡ってベストセラーチャートで1位を獲得し続けた。3作目以降も新作が出る度に、本の最速販売記録を更新し続け、世界中で社会現象にもなるほどのヒットとなった。
2000年には児童文学への貢献を評価されて、英国勲功章を受章。また、年収約182億円と言われ、「歴史上最も多くの報酬を得た作家」として知られている。私生活では01年に再婚し、03年に男児を、05年には女児を出産している。
ハリー・ポッターシリーズ終了後は、大人向けに執筆した長編小説「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席」を12年9月に出版。また、ロバート・ガルブレイス(Robert Galbraith)というペンネームで小説「The Cuckoo's Calling(原題)」も発表。当初ローリングであることを隠していたが、すぐに本人であることを新聞社が突き止めた。現在同作の続編を執筆中と報じられている。
同じく「ハリー・ポッター」シリーズの主人公であるハリー・ポッター(Harry Potter)もローリングと同じ誕生日で、1980年7月31日生まれという設定。イギリス西部にあるとされるゴドリックの谷に住む、魔法族のポッター家に生まれ、11歳でホグワーツ魔法魔術学校に入学する。丸眼鏡と、額の稲妻の形をした傷が特徴。