ユニクロ、シルクとカシミヤを低価格で世界展開

2013.07.30

ユニクロ」は7月30日、今秋冬より展開するシルク・カシミヤ製品の発表会を行った。デザインディレクター兼アートディレクターの滝沢直己、ファッションディレクターのニコラ・フォルミケッティ、ファーストリテイリングの國井圭浩グループ上席執行役員が説明した。

滝沢氏はユニクロが掲げるコンセプト「ライフウェア(LifeWear)」についてプレゼンテーション。「ユニクロがこれまでずっとやってきたことを端的明快に表す言葉が見つかった。ユニクロは世の中になかった被服生活、つまりプロダクトを取り巻く日常の中でのストーリー自体を創出してきたが、それが『LifeWear』という言葉に結実した。業界の中でも“オートクチュール”や“スポーツウエア”などと並ぶような、新たな役割を持つカテゴリである」と説明。

「LifeWear」はヒートテックやウルトラライトダウン、レギンスパンツなど12のプロジェクトに分かれる。それぞれが、「スマートフォンのアプリケーションのような役割を果たし、シーズンを追ってそれぞれがアップデートしていく」と滝沢氏。今季は普段使いされないラグジュアリー素材であるシルクとカシミヤを低価格で世界展開する。

國井執行役員は「シルク商品は、前年比10倍以上となる約160万点、カシミヤ商品は約590万点(カシミヤ100%は約290万点、10%カシミヤブレンドは約300万点)を目指す」としている。

シルクはウィメンズのみ、全18型、90色柄で、価格帯は1,990円から5,990円。シルク商品を全世界展開するのは今回が初めてとなる。また、カシミヤはウィメンズは17型、約140色柄、メンズは13型、約100色柄、グッズは12型、90色柄。100%カシミヤ以外にも、モダールやレーヨンなどとの混合を独自に研究し10%加えたカシミヤブレンド商品も展開。価格帯は1,550円から9,990円。カシミヤ100%商品の国内全店展開は4年ぶりの再開だ。

発表会では両アイテムを用いたルックが披露された。「カシミヤは、裾を広げたゆったりラインのものやカラーブロックなどちょっとおしゃれなデザインに。モデルスタイリングは、ローファーなどと合わせてラグジュアリーなものを日常着として取り入れたカジュアル感を演出した」とニコラ氏は説明。

また、コンセプトを表すためビジュアルイメージを一新。アートディレクションをフランスのファッションマガジン「purple FASHION」編集長オリヴィエ・ザームが担い、ライアン・マッギンレーが撮影している。
奥麻里奈
  • 中央左よりニコラ・フォルミケッティ氏、國井圭浩氏、滝沢直己氏
  • ライアン・マッギンレーのセルフポートレート
  • リリー・ドナルドソン
  • リリー・ドナルドソン
  • クロエ・セヴィニー
  • ユニクロ銀座店の売り場
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  • ユニクロ銀座店のディスプレイ
  • ユニクロ銀座店のディスプレイ
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