京都の粋人たちが選ぶ、お洒落な手土産のシリーズ連載。第10回目は革工房Rim主宰、押野敬子さんに教えて頂いた今年2月にオープンした「クロッシェ」。昔ながらの京飴の製法で作られたデザイン・キャンディだ。
「知り合いに初めていただいた時、色目が可愛くて外国のキャンディかと思いました」と、押野敬子さん。以来、友人への気軽な手土産によく利用しているとか。その押野さんが、機械を使わずすべて手作業で仕上げるRimの革小物は色目も可愛く、女性に大人気。バッグは年2回の予約販売のみだが、数日で受付終了になるほど。
四条通りの一本南、綾小路通りに今年2月にオープンした京あめ専門店「クロッシェ」。華美な装飾が一切ない真っ白な空間は一面ガラス張り。昔ながらの街並みで、ひと際目を引く存在だ。
京飴の製造を手がけるのは、創業135年を誇る「今西製菓」。京都と姉妹都市のパリからインスピレーションを受け、伝統的な製法を守りつつ、これまでの京飴にない鮮やかなカラーリングや多彩なフレーバーを生み出している。
ヨーグルト味のブルーとピンクは「シェルブールの雨傘」、桜餅味の緑とピンクは「京桜」、レモン味のイエローと白のストライプは「ヴェルサイユ」、梅味の赤と白のストライプは「言祝」と名付けられ、名前と色合わせ、フレーバーのマリアージュが楽しい。季節限定を含め、常時約24種類がそろう。
「着物の衿をイメージしたという真っ白なパッケージも素敵。可愛いだけではなく、パッケージの中にネーミングや色合わせの由来が添えられているのも粋ですね」
住所は京都市下京区綾小路通富小路東入ル塩屋町69、営業時間は10時30分〜19時、
火曜休み。