ジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)は1929年7月28日生まれ、94年5月19日没。アメリカ合衆国・ニューヨーク出身。第35代アメリカ合衆国大統領のジョン・F・ケネディの夫人。
幼い頃に両親が離婚し、厳格な母親のもとで育った。ジョージ・ワシントン大学を卒業したのち、新聞社のカメラマンとして社交欄を担当。この時に、株式仲買人の男性と婚約したが、当時上院議員であったケネディと出会ったことで婚約を破棄し、53年9月にケネディと結婚した。結婚後は4人の子供をもうけたが、ケネディの派手な女性関係やジャクリーンの不倫など、問題が絶えなかった。
61年にケネディがアメリカ合衆国大統領に就任し、ジャクリーンは米国史上最年少(31歳)でファーストレディーとなった。しかし彼女は政治にはあまり関心がなかったと言われている。一方で、そのファッションが"ジャッキースタイル"として注目を集め、ファッションアイコンとして人気となった。"ジャッキー"とは、ジャクリーンの愛称。彼女は、エレガントなスーツやフェミニンなシルクのドレスなど、シンプルかつ洗練された着こなしを愛した。
また、50年に作られた「グッチ(GUCCI)」のハンドバッグは、彼女が愛用したことで人気となり、「ジャッキーバッグ」と呼ばれるようになった。09年にはクリエーティブディレクターのフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)が、「ニュージャッキー」として同型のバックのリニューアルモデルを発表した。
63年11月にケネディ大統領が暗殺された後は、ジャクリーンは公の場から姿を消し、68年にギリシャの海運王アリストテレス・オナシス(Aristotle Onassis)と再婚した。75年にオナシスが死去した後は出版社に務め、編集者として活躍した。