27日、東京都渋谷区渋谷1-5-11に二つのビンテージセレクトショップがオープンする。フルリニューアルされた昭和期の建築物1階に「セブンバイセブン(7×7)」、2階に「ライラトウキョウ(LAILA TOKIO)」が入居。オープンに先駆け内覧会が開かれた。
7×7はディレクター川上淳也が主にサンフランシスコで買い付けた古着や雑貨が並ぶメンズショップ。「良い服は生地を触った瞬間感じるものがある」と同氏のこだわりアイテムを提案する。一部新品の他、古着に手を加えたアイテムもそろえた。ハリウッドの映画衣装で使われていたディッキーズのパンツはセンタープレスをずらさないよう岡山のジーンズ工場でシルエットを再構築。英国軍の迷彩ジャケットは更に古着加工を施している。また、販売される服達にはショップのブランドタグステッチされている。
「簡単にビンテージ、古着と言いたくないものを集めている。アイテムの価値を異なる尺度で提案していきたい。そのため7×7のタグを付けている。良い服は常に良い。コレクションとシーズンで固めちゃうのはつまんないと思う」と川上氏。
2階のライラトウキョウは、ディレクター・ハシウラ(hashiura)手掛ける表参道のビンテージショップ「ライラヴィンテージ(LAILA VINTAGE)」の新店。内装をデザインしたアーティスト・デザイナーの木村浩一郎氏が「思い切ったことをやった。遊びの空気感を出せた」と語るショップ空間は、天井・壁面に木村のシグニチャーモチーフ・ピラミッド8,000個が並び、フロアは光り床と7×7とは対照的なテイストに仕上げられた。
ラインアップはセディショナリーズ(SEDITIONARIES)のデッドストックニット、ヘルムートラング(Helmut Lang)の90年代アイテム、FashionとJournalの2誌に分かれる前のカルチャー誌『パープル(Purple)』など希少なアイテムがそろう。また、ショップオリジナルブランド「リファブリック(refabric)」「ライラトウキョウ」も扱われる。
リファブリックはビンテージピースを再構築したコレクション。ミンクコートを現代的にカスタマイズしたものや、サンローランなどの生地を手刺繍で繋げたストールなどを展開している。ライラトウキョウではベーシックなシャツを製作。脇裾の補強に閂(カンヌキ)留めを施すなど、ディテールにこだわっている。
これら新旧入り混じったアイテム達がショップ空間を構成。hashiura氏は「ビンテージショップのように見せるのではなく、新しいコンセプトショップとして見せたい。古い物を世界観、テーマ性の中で見せることで新しいファッションとしてよみがえられることができる。それを提案していきたい」と話す。
営業時間は共に11時半から20時。無休。