25日、今年35周年を迎えたラフォーレ原宿が、サマーセール「ラフォーレグランバザール(LAFORET GRAND BAZAR)」を開始する。7月29日まで。
昨年より、百貨店のセール開始後ろ倒しが話題になっているが、同ビルは“日本一遅く始まり、日本一お得”と謳い、毎シーズン他店に比べ約1ヶ月遅くスタートすることで知られている。更に、実施期間は毎年夏と冬それぞれ5日間ずつの計10日間のみ。プロパー価格での販売を促進し、セールを長期化しないというこのポリシーは30年以上貫かれてきた。
セール時期を遅らせる理由について、「この方針はお客様にもメーカーにもずっと認知されてきた。“今後変える予定もない。売れ残りではなく、良いものを安く販売するという姿勢が浸透している」と説明するのは、株式会社ラフォーレ原宿広報・PR担当の福田恭平氏。海外で発行されている日本のガイドブックにもラフォーレ原宿のセール時期を記載することもあり、時期が近付くとセールスケジュールについて海外から問い合わせが来るという。
ラフォーレ原宿向かいに昨年4月にオープンした東急プラザ表参道原宿は1ヶ月早くセールを開始しているが、「そもそも戦い方が違うので、 影響はない。それは今までのセールの結果に表れている。必要なのは、他店の動向に合わせた戦略ではなく、ラフォーレ原宿のお客様が満足できるセールを企画すること」と福田氏。「東急プラザができたことで原宿の街全体が盛り上がったと思う」との見解を示す。
セールには約120のショップすべてが参加し、前回は5日間で約30万人、初日だけで7万人が来店した。期間中はラフォーレ原宿社員一丸となり総出で対応、同店ならではのさまざまなセール企画用意して臨む。