資生堂、インドに子会社設立。中間所得者層対象に「ジーエー」展開

2013.07.23

資生堂は、100%子会社の「資生堂インド」を7月4日、ムンバイに新設した。インドの中間所得者層を対象とした「マステージ領域」に新規参入する。

1997年より資生堂の名を冠さずアジアを中心に展開するスキンケアメイクアップブランド「ジーエー(Za)」の導入、商品の輸入及び卸売りを、資生堂インドを通じて行う。2014年4月にジーエーを発売し、急拡大するインドのマステージ市場において比較的価格帯が高いエリアに注力。14年末までにムンバイ、デリーなど主要都市の組織流通チャネルなどで250店、翌年650店、18年には1,700店規模を目標に展開する。

資生堂は、2001年より現地代理店「バッカローズ(Baccarose)」経由で、プレステージ化粧品、グローバルブランド「シセイドー(SHISEIDO)の販売を開始。以後、高級デパート約30店で売り上げを拡大。02年より在仏100%子会社「ボーテプレステージ・インターナショナル(Beaute Prestige International)」が扱う「イッセイミヤケ(Issey Miyake)」などのデザイナーフレグランスブランドも、バッカローズを通じて販売し、現在約120店で展開している。マステージ市場のマーケットサイズはプレステージ市場の8倍程度あると推測し、11年よりムンバイに駐在員事務所を設立して現地の嗜好やマーケティング調査を重ねてきた。

資生堂が将来のあるべき姿として掲げるのは「日をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」。海外売上高比率は3月期で44.9%と、50%超えも視野に入ってきた。今回の資生堂インド設立により、ブラジルロシア、インド、中国のブリックス(BRICs)諸国すべてにおいて直接投資を開始したことになる。
くまがいなお
  • アジア中心に展開する「ジーエー」
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