「ヴォルガヴォルガ(volga volga)」2013春夏コレクションは、墨染めを施した麻や、植物柄のプリント、ハンドメイドで編んだレースなどを用いたアイテムを発表した。
徹底的に細部にこだわった服作りで、前身頃を二重にして後ろ身頃1枚を挟み込み、ロックミシンを用いない縫製のカットソーや、脇線がポケット口につながり長いダーツとなったTシャツ、アームホールを前後でショルダーポイントを2cmずらして設定しているなど、仕様がデザインとなるクリエーションを見せる。
デザイナーのミハイル・パンチェレフ(Mikhail Panteleev)は「縫製もデザインの一部。無駄な装飾を排し、機能とデザインを両立させた服作りを行っている。素材から開発し、工場から戻ってきた後も染色や加工を施し、ゼロから卸しにいたるまで、すべて自分たちの手で行っている」と説明する。
ランウエイでのショーは行わず、毎シーズン40から50アイテムを用意。今年12月には毎週土曜のみ営業するアトリエショップを東京・馬喰町にオープンした。