ファッションデザイナーのギ・ラロッシュ(Guy Laroche)は1921年7月16日生まれ。フランスのラ・ロシェル出身。
49年からパリでジャン・デセ(Jean Desses)のアシスタントを務めた後、55年に渡米しプレタポルテを学んだ。その後「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」に勤務。この時一緒に働いていたピエール・カルダン(Pierre Cardin)、イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)と共に「三大プリンス」と呼ばれていた。
57年に自身のブランド「ギ・ラロッシュ」を創立し、パリにアトリエをオープン。パリで初のオートクチュールコレクションを発表。シンプルなカットとエレガントなデザインで人気を博した。61年にプレタポルテラインを、66年にはメンズウエアラインをスタート。
ギ・ラロッシュの元では、「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」の三宅一生や、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)らがアシスタントを務めていた。
66年に発売した香水「フィジー(Fidji)」、82年の「ドラッカーノワール(Drakkar Noir)」が大ヒットし、これらは現在でもベストセラーとなっている。
89年に67歳でパリで死去。その後、ブランドはアンジェロ・タルラッチ(Angelo Tarlazzi)、ミッシェル・クラン(Michel Klein)、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)、ダミアン・イー(Damien Yee)らの他、日本人としてヤスユキイシイ(Yasuyuki Ishii)の石井康之がデザインを手掛けていたが、2007年にマルセル・マロンジュ(Marcel Marongiu)がアーティスティックディレクターに就任。08-09AWシーズンに初のコレクションをパリで発表した。