イギリスを代表する現代アーティストのデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)は1937年7月9日生まれ。イギリスのヨークシャー・ブラッドフォード出身。
1953年から4年間ブラッドフォード・スクール・オブ・アートで学んだ後、59年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学。そこで、ウィレム・デ・クーニングやジャクソン・ポロック、マーク・ロスコらアメリカの抽象表現主義の作品に出合う。在学中から様々な展覧会に出展し、ポップアート運動にも参加。
61年に初めて渡米し、アメリカのアーティストの他、オジー・クラークらファッションデザイナーとも知り合う。63年に初の個展をロンドンで開催。この頃からメディアにもよく登場するようになった。同年ニューヨークへ行き、アンディ・ウォーホルやデニス・ホッパーにとも交流。64年からはカリフォルニアを拠点として活動を開始。当時比較的新しい画材であったアクリル素材を使った、絵画とイラストの垣根を取り払ったような作風が高い評価を集めた。
その後も写真やコラージュ、水彩画等様々な手法を取り入れながら作品を発表し続け、アーティストとしての地位を確立していった。73から75年の間はパリに住み、バレエやオペラのセットや衣装も手掛ける。
2012年1月に、イギリスの芸術文化の振興等に貢献した人物に贈られるメリット勲章を受章。
現在、六本木の森美術館で開催されている「LOVE展:アートにみる愛のかたち」にも、ホックニーの作品が展示されている。
また、先月ロンドンで発表された「バーバリープローサム(BURBERRY PRORSUM)」14SSメンズコレクションは、英国人作家のアラン・ベネット(Allan Bennett)と、ホックニーの作品がインスピレーション源。明るい色使いと、小さな水玉柄や花柄は、ホックニーのポップアートがモチーフとなっている。