東京・銀座の資生堂ギャラリーで、ドイツ・ベルリン在住のシンガポール人アーティスト、ミン・ウォン（Ming-Wong）の個展「私のなかの私（Me in Me）」が開催されている。9月22日まで。

本展では、日本映画にインスピレーションを受け、日本国内で制作された新作の映像インスタレーションを展示。「西洋の映画は写真の延長に存在し、日本の映画は歌舞伎や能といった伝統芸能の延長にある」と指摘するウォン氏は、日本映画とその歴史を調査・分析し、「時代劇」「現代劇」「アニメ」の三つのジャンルに分類。この三つの映画世界をそれぞれ特有の演技・映画的撮影スタイ ル・物語設定により、日本映画の典型として表現する。なお、本作品はフランス・リヨンで秋に開催されるリヨン・ビエンナーレへの出品も決定している。

ウォンは、名作シネマをリメイクした映像作品を制作しているアーティスト。2009年にヴェネチア・ビエンナーレにて審査員特別表彰を受賞後、多くの国際展に参加している。


【イベント情報】
ミン・ウォン展「私のなかの私」
会場：資生堂ギャラリー
住所：東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
会期：9月22日まで　
時間：11：00から19：00（日曜日、祝日は18：007まで）
休廊日：月曜日
入場無料