フェイクファー、モケット、パイル生地などの産地、和歌山県・高野口産地の岡田織物(本社・和歌山県橋本市)が和装業界向けに今秋冬用のフェイクファーのショールを開発した。これは和装向けの問屋からの依頼によるもので、店頭販売価格は2万円台になる見込み。
洋装のドレスにも使用できるように和洋両用を意識したデザインで、前をリボンで止めるタイプと、クリップで止めるタイプの2型。色柄は両方ともに4色で、白無地、黒無地、バンビ柄、豹柄を展開する。
すでに和装問屋を通じて展示受注会が開催されたが受注状況はまずまずで、今後は追加生産や新色・新柄の企画なども行うことになりそうだ。今回の受注分は来年1月の成人式の振り袖用に企画されたもので、最近では和洋両用タイプの需要が増えているという。
高野口産地で製造されるフェイクファーはリアルファーに近いしっとりとした手触りで、欧米のラグジュアリーブランドからの評価が高いことで知られている。岡田織物もそれらラグジュアリーブランドとの取り引きを毎年継続的に行っている。