1月28日にスタートした第34回「モード・イン・フランス(Mode in France)」展は、今回から新たにスタートしたメンズの反応がよく、初出展で初日から受注が入る企業も多いなど、初日から順調に推移している。30日まで西新宿のヒルトン東京ホテル27、28階で開催されている
前回の倍近い70ブランドが、今月パリで発表したばかりの13-14年秋冬レディースとメンズのプレタポルテ、ファー、レザー、アクセサリーの最新作を紹介。前回まで火曜日からスタートしていた日程を、月曜日からに変更したが、初日の来場数はモーダ・イタリア(イタリア貿易振興会主催)との相乗効果などから50%増となった前回と同じペースだという。
「継続出展する企業が多く、日本の有力なバイヤーが集まっている。ビジネスにつながる展示会として、パリでも評価が定着している。従来のパリの見本市に先駆けた開催から、パリの後での開催に変わったことによってサンプルが揃い、出展しやすくなった。新しい商品やブランドを求めている日本市場にアピールしたい企業が多いことや、ギリシャ危機以来、中国をはじめとするアジア市場に参入したいブランドが増えていることも出展社数が増加した理由となっている。スペインやカナダ、ベルギーなど、フランス以外から参加したいというブランドも増えている。円高の影響はほとんどない」とフランス婦人プレタポルテ連盟のパトリシア・ブラフマン国際部長。
「今回メンズは5ブランドの出展だが、今回の結果次第では、次回はメンズがさらに10ブランド、レディースも3ブランドから5ブランド増え、ホテルの3フロアを使った、より大きな展示会になるのではないか」との考えを明らかにした。
初出展では"アントワネットのドレス"をブランド名にした「レ・ローブ・ダントワネット」はマリー・アントワネットにインスパイアされた、女性らしいワンピースを展開。
バッグの「マシャ・ケジャ」は王室の刺しゅうにも使われる、17世紀の刺しゅう技術を使ったオートクチュールのようなバッグや都会的なバッグを提案。
「シュール・アン・バン」はナポレオンやフランスの政治家ダントンの着ていた服のデザインからヒントを得たというディテールやきれいなラインをポイントにしたコートなどを紹介している。
バッグの「ボルガール」や取り外し可能な襟のシャツなどを提案する「バジュース」などを集めたパリのショールーム、ファッション・エージェント社は「男性の服は女性が選ぶことが多いし、展示会では女性が着るためにメンズブランドの服を受注することも少なくない。モード・イン・フランスはレディースがほとんどだが出展してよかった」と話している。