今秋冬らしいフェミニンスタイルを作るためのもう一つの注目素材は、フェザー。クチュールのエレガンスと、軽やかさを表現するフェザーは、様々な色彩に染められて登場した。ベースとなるアイテムのシルエットはシンプルにして、フェザーのボリュームを引き立てるのがポイント。
フェザーとクリスタルを刺繍した、思わず踊り出してしまいそうなドレスは、チークダンスの衣装からインスパイアされた「ドリス・ヴァン・ノッテン」のドレス。カナリアイエローやピンクなど鮮やかなカラーリングが新鮮。ピンヒールのサンダルを合わせて思いっきりフェミニンなスタイリングもよし、メンズライクなジャケットやパンツをあえて合わせるミックススタイルも。
「ニナ・リッチ」のペールピンクのドレスでは、幾重にも重ねられたオーガンジーの間に更にフェザーがあしらわれた。パリのクチュールメゾンの本領が発揮された繊細でエレガントなデザインだ。
ロンドンの「クリストファー・ケーン」では、テーマである「自然」を象徴するモチーフとしてフェザーを使用。オーバーサイズのジャケットやミニドレスにはフェザーのラインがあしらわれ、チュールのドレスはフェザーで作ったコサージュで彩られた。