J.フロントリテイリングの6月度売上高、大丸松坂屋百貨店は対前年比16.4%の増に

2013.07.04

J.フロントリテイリングは、1日に6月度の売上速報値を発表。それによると、大丸松坂屋百貨店の合計数値は対前年比で16.4%の増となった。博多、下関、高知の各大丸を含む百貨店事業合計でも15.4%の増。大丸松坂屋百貨店、百貨店事業ともに11ヶ月連続で前年実績を上回った。

店舗別では、直営16店舗中の15店舗と関係百貨店3店舗すべてが前年以上の売り上げを達成した。地方店で顕著な伸びを示したのは松坂屋名古屋店(14.5%)。6月19日に食品売場がグランドオープンし、和洋菓子、総菜、ベーカリーなどを中心に売上が増加。同フロアから他フロアへの買い回り効果もプラスに働き、2ヵ月連続で対前年比2桁増となった。

売上高の大幅増に寄与したのは、前年より3日早い6月28日にスタートしたクリアランスセールが好調だったことと、松坂屋銀座店(銀座地区再開発・建て替えのため6月30日で閉店)が実施した売りつくしセールによる嵩上げ効果。松坂屋銀座店は414.6%増の大幅な売り上げ増となったほか、昨年10月の増床グランドオープン以来好成績を上げている大丸東京店も42.3%の増と、抜きん出た売上高を維持している。

商品別売り上げでは、宝飾品や高級時計ラグジュアリーブランドなどの販売が好調に推移。これに加えて気温の上昇を背景に、ワンピース、サンダルなどの盛夏ファッションの動きが目立った。
薄井テルオ
    ページトップへ