欧州最大のファッションコンテスト「ITS(International Talent Support) 2014」のファイナリスト40組が決定した。
本コンテストでは、過去にも数多くの日本人応募者が受賞しているが、今回は、過去最多の8名が最終審査に進出。内訳は、ファッション部門1名、アクセサリー部門2名、アートワーク部門5名、ジュエリー部門2名で、うち1名は2部門に選出されている。
ITSは、毎年7月にイタリア・トリエステで開催されており、2002年のスタート以来、一流メゾンでも活躍するデザイナーを数多く輩出してきた。近年では、新人デザイナーの登竜門としても認知されている。
今年のコンテストタイトルは「LUCID DREAMS」、日本語で明晰夢という意味。夢と覚醒の間の世界をテーマとしている。
募集部門は、ファッション、アクセサリー、ジュエリーに、新設となるアートワークを加えた4部門。約80ヶ国1,200組以上の応募者から選ばれた、20ヶ国40組のファイナリスト達は、7月11・12日の最終審査でのプレゼンテーションやショー形式のコレクション発表に挑む。
審査員を務めるのは、「ディーゼル(DIESEL)」アーティスティックディレクターのニコラ・フォルミケッティ、「マルニ(Marni)」デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ、フォトグラファーのニック・ナイト、シューズデザイナーのニコラス・カークウッド、インド出身デザイナーのマニッシュ・アローラ、ファッションブロガーのスージー・バブルなど。
コンテスト設立時からITSをサポートしているディーゼルは、ファッション部門に「ディーゼル賞」を設け、同賞の受賞者に2万5,000ユーロの賞金と6ヶ月のディーゼル・クリエーティブ・チームでのインターンシップの権利を授与し、支援を行っている。
日本人ファイナリストは右記の通り。ファッション部門Yasuto Kimura、アクセサリー部門Takafumi Arai、Maiko Takeda、アートワーク部門Ryota Murakami、Chiaki Murakami、Noriko Nakazato、Shinji Tokuno、Takafumi Arai、ジュエリー部門Noriko Nakazato、Junko Kurihara。
アクセサリー部門のMaiko Takedaはロイヤルカレッジ・オブ・アートで学んだ帽子デザイナー。14-15AWパリファッションウィーク期間中、パレ・ロワイヤルのギャラリー「ジョイス(JOYCE)」で個展を行った。また、「ラマルク(LAMARCK)」14-15AWコレクションではコラボレーションバッグを製作している。