世界最大規模のメンズファッションの祭典「第86回ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」が6月17日から20日まで、イタリア・フィレンツェで開催される。
今回は、1,030のブランドが12セクションに分かれて新作を披露。前回よりも多い出展数となった。その内海外からの出展は377ブランドで全体の36.6%を占める。
会場デザインは、「究極にシンプルなスポーツ、ピンポン!」をテーマに、オリビエロ・バルディーニが、イタリアのスポーツ新聞紙「ガゼッタ・デロ・スポルト(La Gazzetta dello Sport)」とのコラボレーションで手掛ける。
メインイベントであるゲストブランドのショーには、「エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegn)」グループ傘下のブランド「ジーゼニア(Z Zegna)」が選ばれた。
フィレンツェを軸に様々な組織を束ねる「チェントロ・ディ・フィレンツェ・ペーラ・モーダ・イタリアーナ(Centro di Firenze per la Moda Italiana) 」が今年で60周年を迎えることを記念するにあたり、特別なプログラム「フィレンツェ・ホームタウン・オブ・ファッション(FIRENZE HOMETOWN OF FASHION)」も組まれた。中でも「ボーン・イン・フローレンス(BORN IN FLORENCE)」プログラムでは世界的に有名なフィレンツェ出身の5ブランド「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli)」「サルバトーレ フェラガモ( Salvatore Ferragamo)」「グッチ(Gucci)」「エミリオ プッチ(Emilio Pucci)」「エルマンノ シェルヴィーノ(Ermanno Scervino)」がフィレンツェ市に捧げるスペシャルイベントをそれぞれ企画。『ヴォーグイタリア』誌プロデュースで、それら5ブランドに捧げる写真展も開催される。他にも50年代と60年代のイタリアン自動車デザイン黄金時代に焦点を当てたフォルテ・ヴェルヴェデールでの展示会や、メードインイタリー・ファッションの生誕&設立とリンクさせた展覧会も行われる。
また、6月16日の夜にはイタリアのテノール歌手、アンドレア・ボッチェリ(ANDREA BOCELLI)とフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団によるオーケストラコンサートが開演。同会場ではサルトリア・ティレリ(Sartoria Tirelli)によるコスチューム展示も行われる。
更に、ピッティ・ディスカバリー財団が主催する、イタリアを拠点にデザインと生産を行いながら世界的に注目されている若手デザイナーを支援するプロジェクト「ピッティ・イタリックス(Pitti Italics)」では「オ ジュール ル ジュール(au jour le jour)」のファッションショーと、グラフィックTシャツなどで知られる「マルセロ ブロン カントリー オブ ミラノ(Marcelo Burlon County of Milan)」によるパフォーマンス形式によるイベントを開催。ピッティ・イタリックスはこれまでに「エムエスジーエム(MSGM)」や「ステラ ジーン(Stella Jean)」などの支援を行ってきた。
ピッティ開催に合わせ、伊勢丹新宿本店では今回で3回目となる「Isetan-Tokyoプロジェクト」も実施。ピッティ出展企業の中から厳選されたブランド商品の先行予約などをすることが出来るスペシャル・プロモーション・イベントを行う。