三越伊勢丹では、人や自然との共生をテーマにしたイベント「グローバル・グリーンキャンペーン」を5月12日からスタートした。27日まで。
同イベントは、三越伊勢丹が毎年5月中旬から下旬に掛けて行なっている恒例の企画。ものを買うことが環境や人、社会や地球に対してどんな役割や意味を持つのかをキャンペーンを通して顧客と共に再考することを目的としている。商品をスペックだけでなく生産者の話や歴史的な背景を交えて紹介することで、人や地球、未来のために良い“モノ・コト”とは何か、を商品と共に提案する。
今年のテーマは「CHANGE THE VIEW 視点を変えて見てみること」。なにげない日常のショッピングでも、見る角度を変えることで新しい喜びや感動を感じてもらいたいというメッセージが込められている。
倉庫で眠っていた生地や気づかないほど小さい傷のついた素材を回収し、解体、再構築して作られた「グリーン アンド コー リミテッド(GLEAN&Co.,Ltd.)」の三越伊勢丹限定ハンドバッグ(2万8,000円)は、視点を変えることで全く違う用途に生まれ変わらせ、リサイクル・リユースできる可能性がテーマ。
伊勢丹新宿店本館5階寝具売り場では、東日本大震災の津波の影響を受けた田んぼを綿花畑として再生させた「東北コットンプロジェクト」のブランケット(1万5,000円)やコットンケット(1万2,000円)を紹介。日本橋三越本店本館3階イベントスペースでも、世界的に活躍するアーティストやデザイナーが福島県いわき市にある企業組合とコラボレーションしている「ふくしまコットンプロジェクト」のデザインTシャツ(4,200円)などを展開し、購入することで東北支援に繋がる商品なども取りそろえる。
今回のプロモーションのクリエーティブディレクターを務めたのはブックディレクターの幅允孝。幅は伊勢丹新宿店本館地下1階のビューティアポカセリー内の選書を始め、三越伊勢丹との取り組み経験がある。広告ビジュアルに使われているアイテムをよく見ると、ハイヒールはピカピカのナスで作られ、バングルは根菜の輪切りでできている。自然界にある野菜や植物をファッションアイテムに転化することで、遠くから見て受ける印象と近くで見た時の印象の違いを表現したという。